今日は国会会期末。
・・・ですが、今国会は9月8日まで延長が決定。
焦点だった一体改革法案の採決は、これとともに26日の衆議院採決の見込みとなりました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120621-00001160-yom-pol
各報道の通り、消費税増税はほぼ確実に決まりそうな情勢です。
・・・それにしても、こうも「あっさり」と決まるものだとは。。。!!
みんなの党は、「増税の前にやるべきこと」がたくさんあることを訴えてきました。
政府が増税が必要な理由として挙げるものにも、ことごとく論理的反論をぶつけているにも関わらず、それに対する明確な再反論は全くなされていません。
自民党も、きょう採決しなければ内閣不信任決議案を出すといっていたのに、結局やらなかった。
もともと期待していませんでしたが。
さらに、東北の人間としてはもっと言いたいことがある。
1年3か月も経っているのに いまだ復興の足掛かりすらおぼつかない状況で、増税だけが進んでいく。
風邪ひいて熱がある人に、治す体力をつけるためにグラウンド走ってこい、というような話。
復興予算の一次・二次補正も、やるといっただけでまだお金が下りてきてない。
ここまで来ると、増税のために復興予算の配分を遅らせていたと考えるほうがしっくりきます。
「政府にお金ないんです、このままじゃ復興のお金も出せません、だから増税してからにします」と。
「あっさり」といえば、原発再稼働もそうでした。
原子力規制庁ができて、新しい基準できちんとテストをして、その結果安全とみなされたものなら再稼働を検討する、というのが大前提だったはずです。
それが、「夏に間に合わないから」ということですんなり再稼働決定。
電力が不足するかもしれないなんてことは、去年の夏からわかっていたことです。
今年の夏を見越して、丁寧に準備をしてこなかった責任はどう取るつもりなんでしょうか。
国民の生活にダイレクトに影響する、あるいは国民が非常に重く考えていることが、最初から決まっていたかのように淡々と進んでいく。
反対派との激しいやり取りも、そもそも既定路線を変える気がないので、ちょっとうるさい時間を乗り切ればそれで終了。
「一任を取り付け」というのが、まさにそれを表してますね。
正直、日本の政治はここまで国民無視なのか、と思わざるを得ません。
増税の前提だった、社会保障の枠組みはどうするのでしょうか。
原発再稼働の前提だった、新基準に基づく検査はどうするのでしょうか。
自分たちのマニフェストをひっくり返して強硬することに対し、国民の信を問う責任はどうするのでしょうか。
すべてが逆です。
久しぶりに怒りが止まりません。