5人の閣僚が交代し、第2次改造内閣がスタート。
やはり注目は、民間登用の新防衛大臣・森本敏さんでしょう。
テレビでも舌鋒するどい、拓殖大学大学院の教授。
元自衛官で、外交官でもあったわけで、外交・防衛に関してはまさに第一人者といっていいでしょう。
高い専門性を持った人が組織のトップに就くことは大事なことで、むしろ当然ともいえます。
専門性どころか最低限の知識すらおぼつかなければ、
大きな絵など描けないし、部下(この場合は役人)に対して的確な指示ができない。
大臣に一流の民間専門家を入れることは、もっとやってもいいくらいだと個人的には思います。
ひとつ懸念されるのは、
『国防というフィールドで、政治的責任が取れない人(=政治家でない民間人)が大臣になっていいものか?』
ということですね。
これに関して、僕は「総理が強い連帯責任を負う」ということでやればよいのではないかと思います。
任命責任すら超えてもはや自分の分身、
防衛相のミスは総理のミス、
だから常に密に情報交換をして、責任は自分が負うんだと総理が覚悟を決める。
民間の専門家を使うということは、強力な将を得る代わりに、起用する責任も大きいと自覚すべきです。
だから、軽い気持ちで登用することなどはあってはなりません。
その覚悟が持てるなら、僕はもっともっと民間の専門家を大臣にしていいと思います。
裏返して言うと、高い専門性を持った人が政治家になれない、あるいはなろうとも思わないシステムも見直すべきではないかとさえ考えています。
有能な人がリーダーになる。
そんな当たり前のことが、普通にできる制度になってほしいものです。