着床の喜びは50%で | 大阪府枚方市 はやし鍼灸整骨院ブログ

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枚方市楠葉、大通りから少し入った所にたたずむ小さな治療院です。

不妊治療において、着床が最も大きなハードルであることは間違いありません。

 

一般不妊治療(タイミング・人工授精)であれば、着床は受精・ピックアップ・卵管・子宮内膜など、妊娠に関わる様々な因子が全てうまく機能したことを意味しますし、体外受精であれば、それは採卵から始まった一連の長く辛い治療が結実したひとまずの「ゴール」と表現することができるでしょう。

 

 

着床に至るまでの道のりが困難であればあるほど、陽性反応が出た時の喜びは大きいものです。

 

判定後に来院された際、姿を見た瞬間に(幸せオーラで)結果が分かることもあります。

 

それだけ全身から喜びが溢れ出ているんですね。

 

 

ただ、私がここで申し上げておきたいのは、着床の段階で喜びを100%全開になさらないでください、ということです。

 

陽性後初めての診療でいつも申し上げていることは、「一番大きな壁は無事越えることができました。ただ、これから先のことを考えると、喜びはまだ50%程度にしておいてください。」とお願いしています。

 

 

妊娠判定では、尿中もしくは血中のhCGの分泌を確認します。

 

体外受精では、血液検査で妊娠判定をする病院が多くありますが、血液検査では尿検査で拾えないような微量な分泌でも確認することができます。

 

同じ陽性でもその数値が低めの場合、翌週の検査で、安心できるレベルまで数値が伸びていることを願うことになります。

 

そして残念ながら数値が思うように伸びない場合、その多くは胎嚢を確認することができません。

 

また、胎嚢を確認することができても週数相応に大きくならない、もしくは心拍の確認ができないこともあります。

 

このように、本格的につわりが始まるまでには多くの関門があります。

 

 

ネガティブな思考になり過ぎるのはよくないですが、特に体外受精では、様々な科学の力を借りて着床にまで漕ぎ着けているという事実があります。

 

時に自然妊娠では淘汰されてしまうような胚が、頑張って着床していることだってあるのです。

 

もしもの時、万が一の時に、「まだまだ道半ば」「まだ50%」という意識づけがあれば、ほんの少しでも「心の防波堤」としての役割を果たしてくれるのではないか、そのような想いから、先程申し上げたメッセージを皆様にはお伝えするようにしています。

 

 

今現在も妊娠初期の方が何名かいらっしゃいます。

 

早く長くて辛いつわりが終わって(つわりは胎盤の工事が順調に進んでいる証拠!)、無事に安定期に入られることを切に願います。

 

 

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5月上旬、ウチの子が長旅から帰ってきました。

 

 

手早くおうちの補強工事を終え、今は母ツバメが懸命に卵を温めています。

 

元気な子達が無事にかえりますように!

 

 

 

はやし鍼灸整骨院(大阪府枚方市くずは)

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