ちっとメカメカしい記事なのでチンプンカンプンには判らぬかも知れんが..笑。夏季連休前に
一度UPした記事を取り消し改訂版をお伝えします。*これに依り全期NS400Rでの適合を図る
大佐のメカです(爆)。今日は我が大佐の NS400R 22’SPEC で採用し低中速の出力改善に貢献
したATACバルブのスロットル全開仕様への改造セットUP手順をご紹介致します。では.早速
-事前準備- 下記サイトで圧縮コイルバネ AP(ピアノ線) 品番=AP050-008-0.6 を購入せよ。
(⇩強化スプリング仕様へ選定変更実施/2023-9-17)
AP050-008-0.6 圧縮コイルバネ AP(ピアノ線) 昌和発條製作所(サンエス) 外径5mm線径0.6mm自由高8mm 1袋(20個) - 【通販モノタロウ】 (monotaro.com)
-STEP 1-
1. ATACバルブソレノイドカプラー接続を外し↓工具でソレノイドの固定ボルト2本を緩める。
2. 紫○ボルト3本を取り外し↓E/Gからアタックリンクカバーを引き抜いてソレノイド&ソレ
ノイドシャフトを取り外す。(注意) シャフトは両端の形状が異なりますので要確認する事
3. 青○ワッシャーを取り外し↓奥側ワッシャーを押さえつつ ロッカーアームシャフトを引き
抜きスプリングを取り出す。(注意)2種のワッシャー組付け位置を確認し誤組み防止図る事
4. 取り出したスプリングが↓右に相当すれば..ガスケットを交換→手順3の部品類を組み戻し
リンクカバーを固定する。*スプリングを加工する人も加工しない人も現状把握に努める事
(重要事項) スプリングは廃盤品ですので十分な比較確認を行う事
5. ソレノイドシャフト全長=60mmを旋盤又はグラインダーを用いて57mmへ加工し、E/G
に対してシャフトのR面取りを下側に向けて挿入→シャフトを指押しにて作動確認を行う。
後に購入したスプリングをソレノイド穴へ1個入れ→状態キープでボルト2本で固定する。
-STEP 2-
1. NO.51 ボルト2本を取り外してATACからアタックリンクカバーB&ガスケットを取り除く。
2. NO.45 六角ナットを緩めて NO.48 ワッシャーを取り外し NO.20 リンクアームBを取り外す。
3. バルブ全開ストッパーであるリンクアームBの凸部をグラインダー又は鉄ヤスリで削る。
4. 改造したリンクアームB&NO.48 ワッシャーを組み入れ NO.45 六角ナットを締め付ける。
*全ての調整が完了した後に新品ガスケット&NO.51 ボルトを締め付ける事
ここまでの 改造でATACバルブのスロットル全開仕様は成立します。
ただし..板バルブの全開&全閉バランスが取れない人は下記の STEP 3 へ進まれたし
-STEP 3-
1. アジャスティングナットをスパナで固定しつつ上下部の各ナットを別スパナで緩める。
2. リンクアームAの設定位置をアジャスティングナットを廻し壁から0.5mm逃がした状態で
アジャスティングナットをスパナで固定して上下部のナットを別スパナで締め付ける。
(重要事項)
6mmナットの締め付けはプラスチック製品への締め付け加減以下で行う事
上下部のリンクロッドは廃盤品ですので過剰トルクでネジ山を潰すな!
3. リンクアームAを下方向へ動かしバルブの全閉から新全開位置までの作動を確認する。
スムーズな作動が得られない場合は#1.3番のチャンバーを取り外し→#1.3番の
ATACチャンバー開けて板バルブ周りの 蓄積したカーボンを除去 してください。
上記改造でエキゾーストボアに対し板バルブの張り出しが大きく成った事で排気チャンバーの
逆波動を容易にATACのチャンバー室へ導ける様に成り、それに依り出力UPに貢献する。また
キャブセッティングとしては 0.5段相当ニードルを濃くした仕様でマッチングが得られました。
最終的に..マニュアル通りにATACソレノイドを電気的に作動させバルブの新全開位置&全閉を
確認願います。この時にフロントウインカーの捨てカプラー配線改を用いれば簡単に行えます。
メカメカしいATACのスロットル全開改造記事いかがでしたでしょうか?夏季連休前にUPした
記事を元に途中まで加工を行った人も救済出来る内容ですので..再トライされる事を望みます。
年末年始に出掛けないオーナーには冬休みの宿題を提案!~以上御清聴有難う御座いました~
PS.ATACバルブの改造はNS250F/Rでも有効性が高いので興味を持たれた人はトライされたし