「ラッカセイ」について
ラッカセイ(落花生)は、マメ亜科ラッカセイ属の一年草である。他のマメ科作物と違って、花が終わると、子房柄が地中に潜るように伸びて、その先にサヤができ、豆ができるのが特徴である。
植物学上の標準和名は、ナンキンマメ(南京豆)で、食用にされる種子は、ピーナッツともいう。
リンネの『植物の種』(1753年) で記載された植物の一つである。
「名称」について
和名の「ラッカセイ」は、豆類では珍しく、花が咲いたあとに、下に向かって子房柄を伸ばして、地中に潜って実をつけることから、落花生(らっかせい)の名がつけられている。
「栄養」について
栄養価が非常に高いことで知られて、可食部100グラム (g) あたり約295キロカロリー (kcal) あって、30粒ほどで米飯1杯分のカロリーとほぼ同じといわれている。
ビタミンB群や、老化防止に欠かせないビタミンE、脳を活性化するレシチン、ミネラルを豊富に含んでいる。
タンパク質や脂質も多く、ラッカセイに含まれる脂肪の多くは、オレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸で、悪玉コレステロールを抑制する作用から、生活習慣病の予防に役立つといわれている。
ラッカセイの薄皮には、レスベラトロールが含まれて、薄皮ごと食べる方が健康に良いと言われている。
さらに、腸内のビフィズス菌を増やす効果があるオリゴ糖や、便通を促す食物繊維も豊富に含まれている。
ピーナッツの摂取量が多いと脳卒中、特に脳梗塞の発症リスクの低下と関連している。
新しい新鮮なピーナッツでなく、古い落花生ピーナッツには、見えない内側の胚芽に発がん性の高い青カビが発生している場合があるので、中を確認する必要がある。