「スイカ」について
スイカ(西瓜)は、果実を食用にするために栽培されるウリ科のつる性一年草である。また、その果実のことをいう。
原産は、熱帯アフリカのサバンナ地帯や砂漠地帯で、紀元前4000年代には、すでに栽培されていたとされる。
西瓜の漢字は、中国語の西瓜(北京語:シーグァ)に由来する。日本語のスイカは、「西瓜」の唐音である。
中国の西方(中央アジア)から伝来した瓜、とされるためにこの名称が付いた。
夏に球形または楕円形の甘味を持つ果実を付けて、緑に黒の縞模様のほか、縞がないものや深緑のものなどさまざまな品種がある。
果実は園芸分野では果菜(野菜)とされるが、青果市場での取り扱いや、栄養学上の分類では果実的野菜に分類される。
「栄養価」について
スイカの甘味は果糖で、冷やしすぎると、舌が甘味を感じにくくなるので、食べる2 - 3時間前に冷やすのが理想とされる。
果肉や種子に含まれるカリウムは、むくみ解消ならびに利尿作用があるために、暑さで体力を消耗して、水分を過剰摂取することで起こりがちな、夏バテに効果があるとされている。
スイカから発見されたアミノ酸の一種で、他のウリ科の作物にも含まれるシトルリンもまた、むくみの解消や利尿作用の効果があるといわれて、特にスイカの果皮に多く含まれている。