マハトマ・ガンディー(1869年―1948年)は宗教家、政治指導者で、インド独立の父として知られる。
「ガンディーの菜食主義」
ガンディーは、インドを初めて離れた時こそ、肉食を試みたが、後に厳格な菜食主義者になった。
イギリスでは、菜食主義者協会の集会に参加して、菜食主義運動家のヘンリー・ソールトに出会い、この問題について、ロンドン滞在中に何冊かの本を著した。
菜食主義の思想は、インドのヒンドゥー教およびジャイナ教の伝統である。そして彼の故郷の、グジャラートに深く根づいていて、ヒンドゥー教徒のほとんどが菜食主義者であった。
彼は、様々な飲食物を試した後に、「菜食は体に必要な最低限度を満たす」という結論に達した。
そして、日常の食事は穀物、豆類、果実、ヤギ乳、蜂蜜に限定していた。ガンディーの菜食主義は、
「殺されるのを嫌がっているものは食べない」
という信念に基づいていて、
「自ら実をつけて熟して実を落とすものをとるべき」
という徹底されたものであった。
マハトマ・ガンディー(1869年―1948年)は宗教家、政治指導者で、インド独立の父として知られる。
「マハートマー」とは「偉大なる魂」という意味で、インドの詩聖「タゴール」から贈られたとされるガンディーの尊称である。
人間の生き方について彼は語っている。
「私は固く信じている。すべての善の行動は、最後は必ず実を結ぶ」