ビルマン(1790―1870)は、フランスの文芸批評家,政治家である。26歳で、ソルボンヌ大学のフランス文学担当の教授となる。
31歳で、アカデミー・フランセーズ会員になるなどの,卓越した雄弁と学殖で知られている。
1830年を機に政界に入って,ギゾー内閣では文部大臣を務めて(1840-1844),中等教育の改革に貢献した。
その後は、再び著作に専念して,古代文学から同時代の作家に至る文学や社会や歴史に関する数多くの評論を残した。
彼は、近代文学批評の先駆者の一人である。
主著に,評論『モンテーニュ礼賛』,『クロムウェル』,講義録『フランス文学概観』 (40~46) などがある。
人間の生き方について彼は語っている。
「人間は自己の運命を創造するのであって、これを迎えるものではない」