詩集 「生きるよろこび」 | 作家 福元早夫のブログ

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人生とは自然と目前の現実の、絶え間ない自己観照であるから、
つねに精神を高揚させて、自分が理想とする生き方を具体化させることである

      人生は一冊の本

 

本を一冊にする

製本工程のうち

最も大切な作業は

折丁のページ順の

とりまとめである

 

ここで落丁を

つまりまちがって

折丁をとりおとしたもの

などをおこせば

どんな豪華な

装丁の本ができても

本質的な価値は

失われる

 

人生は

落丁の多い書物に

似ている

一部を成すとは

称しがたい

しかし

とにかく

一部を成している