私が初めてミュージカルに出演したのは、
アメリカで大ヒットした映画「グリース」の舞台版でした。


1988年。


大学を卒業し、アイドル活動も少し落ち着いてきた頃でした。

事務所からはもうレコードも売れる年齢ではないので、もう少し幅広くお芝居などに挑戦するようにと、話がありました。


大好きな歌が歌えないのか、、、


と落ち込んでいた時に、ミュージカルのお話をいただいたのです。

それが「グリース」でした。


演出は大林宣彦監督。 


舞台が初めての私には、セリフ、踊り、歌を全部こなすのにとても大変な思いをした事を覚えています。


でもどんな時にも大林監督は、優しい笑顔で、

大丈夫だよ。絶対できるから。

といつもいつも優しく励ましの言葉をかけてくれました。

サンデイのソロ曲の、”Hopelessly Devoted to you”を、一度英語で歌ってみなさい、と指示があり、英語で歌ってみたら、サンデイの気持ちがとても分かりやすくて、その気持ちで日本語で歌ってみて、と演出してくださった事があります。






昨年30年ぶりにグリースの出演者のみんなと集まりました。
その時に監督に会いたいね、とみんなで話していました。

優しい笑顔の大林監督。


心よりご冥福をお祈りいたします。


RIP.