秘密のパリへ連れてって ~摩訶不思議なメゾン・デロール~ | フランス流自分らしい子育てで、ママも子供も笑顔になろう!

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イヤイヤ期の息子に振り回されてばかりだった私に、あるフランス人のママが教えてくれました。「ママが夢を叶えて幸せに生きている姿を見せることで、子供は安心して成長していけるのだ」と。ママが幸せになるための秘密がつまった「フランス流」の魅力をお伝えしていきます。

こんにちは、HAYAママです。


今週の「秘密のパリへ連れてって」のテーマは、

La merveilleuse maison “Deyrolle”

(摩訶不思議なメゾン・デロール)

です。


おなじみの歌手のDinoさんが、

パリ左岸、バック通りにある、デロールの館を紹介してくれました。


ここは、動物の剥製や昆虫標本を展示販売する、
美術館兼ブティックだそうです、


動物の剥製といえば…

子供の頃、祖父母に連れて行かれた遠い親戚の家に、鹿や虎の剥製が飾ってあり、

そのあまりのリアルさに恐怖を覚えたという思い出(トラウマ)があり、

正直、パリに行っても訪れることはないだろうなと思ってしまいました。


でも、よくよく館長さんのお話を聞くと、


デロールの館は、

・動物の剥製や昆虫標本を通じて、生物多様性と自然保護の重要性を伝えている。

・様々なアーティストたちとのつながりがあり、多くの芸術作品を生み出している。

・生物多様性や自然について、教育活動の場を提供したり、様々な伝達活動をしている。

ということがわかり、


苦手意識を持っていた動物の剥製や昆虫標本について、

見直すことができました。



《今週の気になる単語・フレーズ》


Mais que serait tout cela sans la pédagogie et la transmission ?
(しかし、そのようなこと全てに教育や伝達活動がなければどうだったでしょうか)


これが条件法だと気づけただけでも、

以前の私に比べれば、大きな進歩かなと思います。


条件法現在の用法

① 現在の非現実
・ 仮定 → si+A (半過去), B (条件法現在) 「AならBだろうに
」(si節がないこともある)
・ 語調緩和 → 「できれば…」という気持ちが含まれ、丁寧な表現になる
② 他人の意見 → ○○によれば、△△らしい(条件法)
③ 過去の未来 → 時制の一致や過去の回想シーンで使われる



《解説授業のポイント》


amener / emmener

いずれも、mener(誘導する、運ぶ)という動詞から派生したよく似た単語ですが、

次のような違いがあるそうです。


amener : 送り届ける、連れていく、連れてくる

目的・目標、送った後にその場を離れてしまう可能性もあるというニュアンス
Elle amène ses enfants à la piscine. 

(彼女は彼女の子供たちをプールに連れていく) = プールまで送る

emmener : 一緒に行く、連れていく
一緒にいて同じ方向を見るというニュアンス

Elle emmène ses enfants au cinéma. 

(彼女は彼女の子供たちを映画館に連れていく)= 映画を一緒に見る


「何○○の~」「たくさんの~」という表現
des dizaines de (何十もの~)
une dizaine de (約10の~)
une vingtaine de (約20
の~)
une trentaine de (約30の~)
une quarantaine de
(約40の~)


※ quarantaine :検疫、検疫機関 

中世ヨーロッパでペストが流行した際、隔離期間が40日だったことから、

検疫という意味でこの単語が使われるようになったそうです。

être mis(e) en quarantaine (検疫に入れられる)

une douzaine de (1ダースの~)
un millier de (約1000の~)
des milliers de (無数の~・大勢の~) ←数えきれないほどのというニュアンス



それでは、また次回も楽しみにしています。