こんにちは、HAYAママです。
今週の「秘密のパリへ連れてって」のテーマは、
La maison de la culture du Japon
(パリ日本文化会館)
です。
先週までのDinoさんに替わり、
大学教員であり作家でもあるRaymondさんが、
・ パリ日本文化会館の建てられた背景
・ 文化会館の果たしている役割と具体的な活動内容
・ 文化会館から見える景色
について紹介してくれました。
セーヌ川やエッフェル塔、オーストラリア大使館もあるパリの「ホットスポット」
多くの映画の舞台にもなっている「ブロックバスター」
そんなパリ15区に建てられたガラス製の建物は、
石のオーストラリア大使館、鉄のエッフェル塔と対比して、
建築様式としての面白みがあるだけでなく、
文化的・政治的に開かれた日本を見せたいという
イデオロギー的な意味もあるそうです。
序章その2でも思いましたが、
Raymondさんのお話は、内容を理解するのがとても難しいです。
それは、内容がアカデミックで専門的だからかと思っていましたが、
それだけでなく、「同じ単語を使うことを避ける」というフランス語の特徴が、
Raymondさんのボキャブラリーの豊富さによって、
より際立っているからなのだと思います。
このようなレベルの高いフランス語を理解できるようになるためには、
語彙力と、文脈から予測する力をつけていかないといけないなと思いました。
《今週の気になる場面》
パリ日本文化会館から見える、メトロの地上走行の高架ですが、
とっても美しいですね。
フランス語と全く関係なくて恐縮ですが、
私の大好きなアーティストのPVの中にも、
この場所が舞台になっているものがあったので、
紹介させてください。
→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)という
ピアノとカホン(打楽器)による、インストゥルメンタルユニットなのですが、
彼らの自由で、パワフルで、楽しそうな演奏に、いつもパワーをもらっています。
また、常に演奏技術に磨きをかけ、
新しいことに挑戦し続けようとするバイタリティの豊かさや、
結成から10年の間に、ストリートから、全国ツアー、ヨーロッパツアーへと
どんどん活動の場を広げるスケールの大きさには、本当に感服します。
これは初期の頃のPVですが、
楽曲、映像、ライブパフォーマンスはどんどん進化しています。
よろしかったらご覧になってみてください。
《解説授業のポイント》
☆ 「同じ単語を使うことを避ける」表現方法の例
① 代名詞による言い替え
Est-ce que tu as des dictionnaires ? (辞書を持っている?)
Oui, j’en ai un. (うん、1つ持っているよ)
② 「大災害」の言い換え
une catastrophe (大災害・大事故)
un drame (劇的事件・惨劇)
un désastre (災害・災難)
une sinistre (災害・損害)
une tragédie (悲劇的事件)
③ 「国名」の言い換え
日本
・ le pays du Soleil levant(日出づる国)
・ la Prusse de l'Asie(アジアのプロイセン)
・ l'Archipel(列島)
・ l'Archipel Nippon(日本列島) ←「Nippon」はもうフランス語になっているそうです
タイ
・ la Thaïlande
・ le pays du Sourire(頬笑みの国) ←日本語でも同じように表現しますね
南アフリカ
・ l’Afrique du Sud
・ la nation arc-en-ciel(虹の国家)
フランス コルシカ島
・ la Corse
・ l’île de Beauté(美の島)
コートダジュール
・ la Côte d’Azur
・ la Crimée française(フランスのクリミア半島)
④ 「~のすぐ近くに」の言い替え
・ (tout) près de
・ à côté de
・ à proximité (immédiate) de
・ à quelques encablures de
encablure(単位:ケーブル、約200m)→ 数ケーブルのところに=すぐ近くに
・ à un jet de pierre de
jeter un pierre(石を投げる)→ 石を投げて届く範囲に=すぐ近くに
・ à deux pas de
pas (歩み・歩幅)→ 二歩くらいの範囲に=すぐ近くに
・ dans le voisinage immédiat de
voisinage(近所)
それでは、また次回も楽しみにしています。