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KJ韓国語通訳翻訳事務所の河野です。
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韓国のラジオ番組でMBCの「女性時代」というのがあります。
1975年から始まった長寿番組で、様々なコーナーがあります。
歌手のヤンヒウンさんと金イルチュンさんがMCで、内容がとても面白くて、
勉強になりますので、できるだけよく聞くようにしています。
月曜から日曜まで毎日やっていますので、司会者も大変だと思いますが、
人気の番組で、たくさんの聴取者が手紙やメッセージを送っています。
今週は特集プログラムで、”新春手紙ショー”を放送しています。
これは毎年行われる行事で、毎回テーマがあります。今年は”旅行”でした。聴取者が
そのテーマで手紙やエッセイを書いて、その中の優秀作品をラジオで発表するのです。
今日がその最終回で、最優秀賞が発表されました。
どの作品もすばらしかったのですが、私は火曜日に発表された作品がとても印象に残りました。
その内容は、「古いタオルの秘密」
”修学旅行に行った話でした。主人公の私が、修学旅行に行く日、母が、見送りに来てくれました。しかし
いつもと違って、頭にタオルを巻いていて、見栄えがよくなく、すぐに顔を前に向けて、バスは出発しました。
楽しい時間を過ごして、バスを降り、家に帰る途中、美容院のおばあさんが、一言、「あなたの修学旅行代は
あなたのお母さんが髪を切って、それを売ったお金で払ったのよ。」とのこと。
まさか!そんなことが。信じられない思いで家に帰ってみると母は頭にタオルを巻いている。
実は父の事業が倒産して、家が貧しいことはわかっているので、修学旅行について家族に言わなかったのに、
友達から聞いて、母は修学旅行のことを知り、話かけてきたのです。「修学旅行のことを心配しなくてもいいのよ。
お母さん、お金あてがあるから。でもお小遣いまではむずかしいかも。」それを聞いて、うれしくて、「小遣いなんてなくてもいいよ!!」と喜んだのでした。
そのお金のあてというのが、まさか髪の毛を売ることだったとは!思いもよらなかったのです。
母は、長い髪がとても素敵で、韓服を着て写真を撮るととてもきれいで、お父さんもそれを見るのが楽しみだったのに。
しばらくして、母がタオルを取りました。弟が泣きながら「お母さん、頭どうしたの~~~~ウエーン」と泣きだしました。
母は、「どうお母さん、若くなったでしょう?ああ、髪が短くなってとっても気分がよくて、さっぱりした。」と言いました。
しかし、私はその目に涙があふれていることを見逃しませんでした。
私と母は抱き合ってオンオン泣きました。
その後、父が亡くなり、母はもう髪を長くしませんでした。
そして、母も亡くなりました。
今も修学旅行の日、母が大切な髪の毛を切って行かせてくれたことを忘れることができません。”
概ねこんな内容でした。
ヤンヒウンさんの話では、60年代70年代の韓国にはかつらを作るために髪が売れたのだそうです。
韓国語を勉強されている方は、この番組を参考にされたらいいと思います。
とても勉強になりますよ。
MBCラジオ番組 女性時代
もうすぐ咲きそうです。
今日も最後までお読みくださってありがとうございます。
くれぐれもお体を大切に。