ドライブ・マイ・カー | はやふみブログ||魔法のランプはどこですか?



カンヌ映画祭にて賞を取った「ドライブマイカー」を鑑賞。

こういう賞をとった映画は感性が違うものと思っていましたが

この映画は中々面白かった!

また、舞台を作る仕事をしてきた今だからこそ

僕にとってタイミングも良かったのかもしれません。

劇中で舞台作品を作っていて、舞台稽古や本読みシーンがあるのですけど

一年前には多分理解できず、僕には楽しめなかったと思います。


ストーリーとしては割と退屈で長く感じる方も多いかもしれませんね。

3時間くらいある上に、起伏の少ない映画だから苦手な人も多いかも。

なによりも「感情」自体が要所要所にしか描かれていなくて

(僕がそう感じただけかもしれませんが)

逆にちょっとした感情の変化や表現が、パンチの効いたシーンに感じます。

まぁ言ってみたら、そのくらい退屈に感じるということなのかも。
でも、これを演じきっている役者さん達も凄いし
カンヌに限らずコンクールに出したくなる作品なのも分かります。
全体的に人間の陰や生き方を美しく描いた映画、なのかな。
賞をとる邦画はこういう風に見えるんだなとも。



あらすじも書きづらい映画。
僕にとってはあらすじにすることが難しく
結局ほとんどを書いてしまいそうです。
そういう意味でも難しい映画とも言えます。
文学的な感じがすごく伝わりますし
伏線がすごいわけではないのだけれど
「人間」そのものをうまく描いていました。

僕が感じた感想を試しに書いてみます。

人は誰でも、不器用に生きるしかないものです。
当たり前に、僕だってそう。
毎日壁にぶつかっています。
そして壁を破ると、次の日には
その次の壁にぶつかるものなのです。
いつしかうまく破れなかった壁を避けて進むことも。
でも避けた壁のことは伏せて、次の壁を破ります。
壁を避けたことは秘密ですが、他人はともかく
自分を誤魔化すことは出来ないものなのです。

よく分からないですよねw
でも、そんな感じの映画です。
長丁場なので誰にでもオススメできるものではありませんが
お時間があればぜひご覧くださいませ。


舞台ハリーポッターと呪いの子の舞台裏の本に

僕のインタビューも少し掲載されております。