西本願寺のライトアップイベントへ行ってふと思ったこと。 | ハヤコラム

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30代半ば新米主婦(腐)の若干サブカル寄りブログ。

10月1日から10日間だけ、西本願寺で初の夜間ライトアップインベントが行われるとのことで旦那さんとの散歩がてら、さっそく行ってきました。
初めてのイベントということで、手作り感がありそれが逆に温かみがあって良かったです。

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中でも特に感動したのが、国宝の飛雲閣!金閣、銀閣と並んで京都三大閣と言われているそうです。撮影禁止でしたが、普段は特別公開時期以外では拝観に予約が必要らしいのですが、この期間は公開されていて、しかも夜間だけあって明かりが灯されており、障子から漏れる明かりが手前の池に映ってなんとも幻想的!鈴虫やコオロギの鳴き声がまた、絵に描いたような秋を演出してくれていて、きっと当時の人も俗世から離れて非日常をここで過ごしたのだろうなと想像をめぐらせてしまいました。


西本願寺といえば親鸞聖人開祖の浄土真宗。
5年前、父親の葬儀を浄土真宗で執り行いました。
今だから言える話、実は父親の家系は本来は天台宗らしかったのですが(父親の危篤時に初めて知った)、特にどこかの檀家というわけでもなくほぼ無宗教だったために、父親がいよいよ危ないとなって初めて、お坊さんとかどうしよう、、、ということになり。
お世話になっていた葬祭関係に詳しい先輩に相談させてもらったら、もしどうしても天台宗でなければならないということではなかったら、一番ポピュラーで広く普及している浄土真宗西本願寺派に「改宗」したという形にしてみればどうかと助言してもらい、お寺も紹介して頂けるとのことだったので浄土真宗で執り行うことにしたのです。正直、一番のポイントだったのは他の宗派よりもお布施が良心的ということでしたけどw

なので、京都へ引っ越してきて西本願寺を見たときは、おお、ここがお父さんの総本山!と思うと、少し嬉しい気持ちになったり。
ただ、父親の意思で浄土真宗にしたわけではないので、本当はどう思っていたかわかりませんが、ふと、父親が闘病中に五木寛之の「親鸞」を夢中になって読んでいたことを思い出しました。それで、実はお父さんが天国から浄土真宗で葬(おく)ってもらえるように仕向けたんだろうか、とか考えるとちょっと不思議で、これでよかったのかもしれないとも思えます。

それから、西本願寺のイベントで売られていた第25代現門主の大谷光淳氏の著書「ありのままに ひたむきに〜不安な今を生きる〜」という本を購入。自称プロ不安師の私にとっては読まないわけにはいかない一冊。
冒頭の数ページ目にして「(不安に思っていても)私たちは自分自身が将来どうなるかということはわからないし、ましてや占いでわかるはずがない。だから、ありのまま今このときを受け入れる」っていう教え、いつもいつも私が旦那さんに口酸っぱく諭されている話で、うちの人のナチュラル親鸞ぶりをあらためて痛感させられました、、、。