妊娠と流産①。 | ハヤコラム

ハヤコラム

30代半ば新米主婦(腐)の若干サブカル寄りブログ。

あまり悲しいことをブログに書くことは避けたいタチなのだけど、今回は書くことで気持ちを昇華できるかもしれないと思い、記録することにした。

1月にチャレンジした初めての人工受精の成果が実り、その月の末に検査薬の陽性反応が出た。
なんだかすぐには実感がわかなくて、ただ、昨年9月から始めた不妊治療から半年もせず妊娠できたことはラッキーだなぁという感覚。
後日、通っていた不妊センターに妊娠判定という形で受診すると、エコーに小さな袋みたいなのが見えて、ちゃんと着床していることを確認。へぇ~よくわかんないけどこんな感じなんだ、とまだ他人事のような気分。
それでも、主人との日々の会話は赤ちゃんの話題一色になり、これからどうすかるか、部屋を片付けなきゃ、とか、「初めてのたまごクラブ」をすぐ購入して、何を食べちゃいけないとか、やってはいけないことなどを研究する生活が常となっていった。
翌週も、もう少し経過を見るとのことで、また不妊センターでの診察になった。
翌週は袋の中に小さな丸いものが見えて、これが赤ちゃんの元です、と先生。1週間で急激に細胞が分裂していってるんだーと感心。
私の通っている不妊センターは、別の建物に産科もあるので、また次、もう一度不妊センターで診察してその後産科かな、とのこと。
この日、病院からの帰りはよくわからない丸いもののエコー写真を、これが赤ちゃんか、と何度も見返した。
しかし、病院側もドラマみたいに「おめでとうございます!」って祝福ムードでもないし、なかなか産科へ昇格できないもんなんだな、果たして今の状態を妊娠と呼べるのか、この頃から喜びより不安が増大していった。
翌週の診察、丸いだけの赤ちゃんがちょっと細長くなっていて、拡大するとピク…ピク…と動いているのがわかった。「見えますか?これが心拍です。ちゃんと動いてるね」と先生。ウワァ、ほんとに動いてるーと、感動というより驚き。でもけっこうゆっくりなんだなーっというのが第一印象。
「順調です。」と言って頂いたものの、まさかの翌週も不妊センターでの診察とのお告げ。えー、まだ産科に行けないのか…との思いが不安を募らせたものの、心拍が確認できれば流産の確率はグッと下がると言われているらしいし、少しずつ親しい人たちや職場に妊娠の報告を進めていくことにした。
そしてまた1週間が経ち、診察の日。赤ちゃんは1センチ程に成長しており、前回よりもすごく早く脈打っている!先生も「前よりハッキリ動いてますね」と言ってくださり、やっと産科かーと安堵するや否や、またしても次も不妊センターで、との通告…がーん…やっぱり何かおかしいところがあるのかな、とさらなる不安がよぎる。いろいろ調べると、確かに週数にしてはサイズが小さいような…こうして、不安が不安を呼ぶだけの最悪のネット検索ループに陥っていってしまった。
とはいえ、赤ちゃんはちゃんと動いているんだし、先生からもどこが悪いとも言われた訳でもなく、とにかく安静に過ごすことにした。なにより、つわりの症状が重くなりつつあり、しんどい反面、つわりを通して赤ちゃんがいることを感じれるようで逆に安心したりしていた。そして休んでいたスポーツジムも解約をしたり、不安と期待と未来の準備という相反する混沌の中でモヤモヤと1週間が過ぎていった。
陽性反応から5回目の診察の日。今日で不妊センターを卒業して、母子手帳の段階か?と期待を抱きつつ、いつも通りエコーを確認すると、袋の隅のほうでキュッと固まったように全く動いていない赤ちゃんが見えた。先生が無言で拡大するも、ピクリとも動かない。今、私は何を見せられてるんだろう…と、とにかくよくわからなかった。「見てもらったらわかるように、動いてないですね。先週からあまり成長もしていないし多分…あとで診察室でお話ししますね。」とだけ告げられて、「はい…」と言うしかなかった。