玉川徹氏、兵庫県知事批判の元幹部「死亡」に「本当にいたましい…善意の公益通報であったことを否定できない」
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テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は10日、兵庫県の斎藤元彦知事への「パワハラ疑惑」を内部告発した元職員が亡くなったことを報じた。自殺とみられている。
スタジオでは今回の事態の経緯を伝えた。それによると、亡くなった西播磨県民局長だった60歳の職員は、3月中旬に斎藤知事ら県幹部を批判する7項目の疑惑を示した文書を一部の県議、報道機関に配布した。
これを受け3月27日に斎藤知事は「事実無根の内容が多々、含まれている。しかも業務時間中なのに、ウソ八百含めて文書を作って流すという行為は公務員として失格」などと述べた。その後、男性は退職を4日後に控えていたが退職を認めず役職を解任した。
一方で男性は、4月4日に県の公益通報窓口に通報。対して県は5月7日に第三者をはさまずに行った内部調査の結果で「文書は、核心的な部分が事実ではなく誹謗中傷」とし男性を停職3か月の懲戒処分とした。
その後、県議会が知事の疑惑を調査するため「百条委員会」を設置、19日に男性が証人として出頭する予定だったが7日に死亡していたことがわかった。
コメンテーターで元テレビ朝日社員の玉川徹氏は男性が亡くなったことに「いたましいですね。本当にいたましい」と哀悼の気持ちを表し「善意の公益通報であったことを否定できないです。それは最初から否定できないわけです」と指摘した。
続けて、県が男性を処分をしたことに「公益通報。告発をした時に県の幹部とかの問題も入っています、知事だけじゃなくて。だから知事周辺に対する告発なんですけど。これに対して県として幹部として処分をしてしまうわけですね、第三者委員会も入れずに。その調査は本当に妥当なものだったかは、第三者委員会みたいなところをやらないと言えないと思うんです、当事者だから」とし「当事者が当事者で調べて裁いてしまうことが疑問」と指摘した。
さらに斎藤知事が内部告発を受けた後に男性を「公務員として失格」と述べたことに「道義的に問題があるんじゃないですかね。このやさしさのない政治っていうものを僕はすごく嫌だなと思います」とコメントしていた。
亡くなった60代職員は、自分の権利として、「交易通報窓口」に「匿名」で通報したにもかかわらず、特定されてしまった事は、知事との関係が怪しいと思う。
また、退職4日前に「処分する」などあり得ないし、知事としての「権力」で不幸な事態となってしまった。
この原因を作った、斎藤兵庫県知事は、百条委員会などを行う前に、辞職をするべきである。