’98テクニウム3000 オーバーホール ④ 組み上げ | 鷹島で独り言

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福岡は太宰府在住

クロスギアと摺動子なるもののセットを組み込み、カバーを固定したところです

 

次は、上の方からいろんなものを組み込んでいく工程です

 

まずは、クロスギアを上から固定するパーツ類

下から順番に入れていきます

完了

 

お次は上からピニオンギア周辺を入れ込んでいきます

この小さい方のベアリングを、おニューのベアリングと交換します

これこれ・・・

こいつをそのまま使ってもいいんですが、

やっぱりグリス抜きしてオイル注油します

これはけっこう何度もブレーキクリーナーとエアスプレーを使いました

相当しっかりグリスが入っていたんですね

10回くらいするとストレス無く回転するようになったので

これをまずボディのピ二オンギアを受ける穴に差し込みます

ここです

そして、グリスを塗ったピニオンギアを差し込んだのが上の写真

さらにその上からもう一つのベアリングを差し込み

ピニオンギアも固定完了

 

これで、ローターと同じ方向の回転系のボディ内のパーツは

組み込み終了です

 

今度は、さらに上からローターと直接関係するパーツを

組んでいきます

ブレーキギア組 です。

これは下部の止め輪を外して分解しクリーニング済みです

はめ込んだら、ねじで固定し、ベアリング類を上から挿入

こんなかんじ

薄いシールドと金属で、蓋の役割もしてます

 

さらに、ブレーキシューを固定

これで一旦この辺は終了

ボディ側の組み込みを完了させます

 

これは、クロスギアの溝をたどっていく「クロスギアピン」周辺

20年以上前になりますが、これを初めて見た時は

「ほ~~~。」と感心しました。

この溝を金属の爪がたどっていくんですが、

シリコンの筒の中で、爪が微妙に向きを変えることで、

上から下まで一方向に動き、端で逆向きの溝に入り

これを延々と繰り返すんですね

そして、スプール軸を上下に動かす・・・

よく考えたもんですねぇ。

スピニングリールが生まれて今まで、この機構は不変ですね。

摺動子の穴に順番に入れ、上から蓋をねじ止めして完了です

ここは、グリスではなくオイルです。

 

最後にメインギアの組み込み

下のベアリングはボディ側

上のベアリングは蓋側

はめ込んでこんな感じ

ボディを蓋して、ハンドルを差し込んで、ここでテストです。

回してみて違和感がないのでOK 作業を進めます 

 

次はブレーキハンドルの取り付け

自動車のディスクブレーキみたいに、

金属(ブレーキコア)を挟み込むようなブレーキです

 

ブレーキコアをブレーキギアにはめ

止め輪をはめ、コイル状のゆる~いバネを入れ

ローラークラッチ組を差し込み、止め輪で固定します

このバネは、ブレーキコアに遊びを与えつつ安定させるものですが、

この辺は何とも改良の余地がある部分ですね

回転させると当然このバネは異音の元になるし

ブレーキコアはいまいち不安定な角度で止まったりします

今のリールはどうなってるんでしょうか?

 

さて、この後はローターの組み込みとボディカバーの取り付けで終了です

 

ローターを固定するこのボルト

上下向きが決まってます

角が丸くなってる方を下にしないと、ボディを傷つけます

(これも、20年ぶりくらいの新しい認識でした!)

 

 

ローター固定完了

 

 

ボディカバーの取り付け

 

これで終了です

 

ところが、ここで一つ問題が・・・・