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クレハズム

松澤くれは公式ブログ。

こんばんは、松澤くれはです。

皆さまとの交流の場・BARコジンシュギですが、長引く営業自粛でピンチです。

現時点で補償はおろか、銀行の融資すらも混みあって遅れており、このままだと潰れるかもしれないらしいです。

そこで22日(金)の20時から、オーナーの池田さんと一緒にリモートBARをやることにしました!


ツイキャスでの配信となります。
配信中にPayPayを利用してドリンクを注文できるようにしますので、ご支援のほどお願いします!可能な限り男ふたりで飲みまくります。


コジンシュギの金曜担当になって2年。
もともと「毎日家に引きこもって執筆ばかり!頭おかしくなる!週一でいいから人と話したい!」という思いから、バーに立つようになりました。

くれギャ(僕のファン)にはじまり、役者さんや観劇好きの人、バーに行ってみたかった人、小説や舞台の感想を話したい人、推しへの愛を語りたい人、推しが炎上したから話を聞いてほしい人、etc……たくさんの人たちが来てくれる場所になりました。

そして「気になってるけどまだ行ったことがない!」という未来のお客さんもいらっしゃるはず。

またみんなで一緒に楽しめるよう、この場所は絶対に失いたくない!!



大切な場所を守るため、
ぜひご支援いただけたら嬉しいです。



待ってます!!!!!!!!!!!
こんにちは、松澤くれはです。

5/6までの期間限定で、
‬公演映像を無料公開いたします。‬








2018年版『わたしの、領分』
作・演出:松澤くれは
【日程】2018年10月18〜21日
【会場】大泉学園ゆめりあホール
(公財)練馬区文化振興協会 舞台芸術支援事業(平成30年度後期)


‪『わたしの、領分』は発達障害について、‬
療育センターに勤める心理士の目を通して描いたものです。

‪社会全体がギスギスした空気になっていくのを見るにつれ、今こそ、この作品を観ていただきたいと思いました。‬
今日もSNS上には、様々な情報が氾濫しております。
ちょっと疲れてしまったなという人が、この作品を観て、前向きな気持ちになってくれたら嬉しいです。


見えないウィルスに対する恐怖や、非常事態宣言の発令に伴う不安から、一方的に誰かを攻撃したり、感染者を不当に差別するといった風潮を耳にします。
けれど今は、誰もが当事者です。一人ひとり、異なる状況に置かれている人たちが、大なり小なり苦境に立たされています。自分じゃない誰かのことは、どこまで想像力を巡らせても完全に知ることはできません。だからこそ、それでも可能な限り相手を思いやり、お互いが歩み寄っていくことが、この困難を乗り越えていくために必要だと感じております。

ひとは、ひとりじゃない。
世界には、誰かがいてくれる。

白か黒かを断定できない曖昧な未来を、あなたとわたしが、ともに手を取り合って、ゆっくりと生きていく--そんな理想を目指して『わたしの、領分』という作品を、仲間と一緒に作りました。多くのご支援も賜りました。
ぜひ、この公演動画をご覧いただき、皆さまのご感想をSNSにお寄せください。ハッシュタグは、#わたしの領分 です。


僕は、物語の力を信じています。
今は厳しくとも、この事態が収束した際には、明るい未来を作る一助を担うのがエンターテインメントの役割だと考えております。

これからも多くのキャスト、スタッフが、精力的に活動を行っていくと思います。
観客の皆さまにおかれましては、どうか引き続き、お見守りいただけますと幸いです。


2020.04.14 松澤くれは(作家・演出家)






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2018年版『わたしの、領分』

【あらすじ】
療育センターで発達障害児を面談する、若き心理士の萩野。

「いつか治りますよね?」「うちの子を障害者にする気か!」
わが子を想って焦る親たちを前に、うまく面談は進まない。
萩野は子どもを作ることについて、夫ともすれ違ってしまう。

「自閉症は治すべき病気ではなく、支援すべき個性なんです」
特性を持ったまま大人になる子どもを、親御さんと一緒に見守りたい。
―萩野は折れることなく、目の前の人たちと向き合っていく。

ある日。かつてセンターに通っていた青年がやってくる。
彼の起こした傷害事件は「自閉症をめぐる問題」にまで発展……。
差別と偏見が膨らむなか、萩野はひとり、自分のこころと対峙する。

世界のあいまいさを許容して生きるための。
わたしたちから紡ぐ、「生きづらさ」の物語。

【キャスト】(Twitterアカウント)
萩野     福永マリカ(@fukunaga_marika )
夫      五十嵐啓輔(‪@igarappe715 ‬)‬‬
[はるか]  榎あづさ(‪@adusa_kinoko ‬)‬‬
原      宮原奨伍(‪@shogomiya0718 ‬)‬‬
大井山    江幡朋子(‪@evata55 ‬)‬‬
川上     早山可奈子(‪@gaacham ‬)‬‬
ドクター   坪内悟(‪@tsuboru ‬)‬‬
Aくんの母親 真嶋一歌(@majimaichika ‬)
セラピスト  雨宮慎太朗
Bくんの父親 山田健太郎(‪@kentaroyamada36 ‬)‬‬
Bくんの母親 三木万侑加(‪@Mayuka_Miki ‬)‬‬
Cくん    松本旭平(‪@akihira_matsu ‬)‬‬
恋人     久木田かな子(@cookiekukkie ‪)‬‬

【スタッフ】
舞台監督:吉倉優喜、ワタナベユウタ/舞台美術:小林裕介/音響:斎藤裕喜(Québec)/照明:阿部将之(LICHT-ER)/衣装:早山可奈子/小道具:定塚由里香/宣伝美術:イラスト…谷川千佳/デザイン…milieu design/Web・記録:くろまく株式会社/Web戦略室:江幡朋子/演出助手:平本野百合/票券・当日運営:塩田友克/委員会事務:室田渓人、小野邉雅俊

【製作】
「わたしの、領分」製作委員会
代表:松澤くれは(@suama_sweetnam )
制作:森永たえこ(‪‪@taeko_morinaga ‬)‬‬‬‬
公式サイト/https://watashi-no-ryobun.themedia.jp/
連絡先/pro.watashi@gmail.com

間もなく、舞台の幕が上がります。

 

この物語を書きはじめたのは2014年。

翌年に完成した『境骨』という戯曲は、製作会社との都合が折り合わず、上演プロジェクトは中止になりました。


戯曲は書きあがっているのに、物語を誰にも届けられない……悔しかったです。演劇とは、たくさんの人が集まって、多くの時間をかけて、少しの間だけ、限られた場所で上演するというもの。僕ひとりの力では何も発信できません。

舞台を上演するのは、当たり前に思えて、果てしなく難しいことだと思い知らされました。


 

あれから6年。

この度、オフィス上の空プロデュースとして公演を行う運びとなりました。

必ずや代表作にすると誓いました。6年間で培った技術と経験を使って、戯曲をいちから書き直すと決めて、ほかの演劇のお仕事を断って準備を進めました。その10か月は、貯金となけなしの印税で生活しました。新たに『共骨』という物語に生まれ変わり、この度、初日を迎えます。


 

今、で良かったなと思います。

6年前に比べて、僕の舞台を観てくださるお客様も増えて、頼もしいキャスト・スタッフさんも集まりました。かの「彩の国さいたま芸術劇場」で演劇を作れるなんて、昔の自分に伝えても信じないと思います。


こうして皆さまに『共骨』をお届けできることが幸せです。

もちろん、情勢として「いいタイミング」のわけがないというご意見もあるでしょう。残念なことにご観劇が叶わない方も多くいらっしゃるかと思います。とても、とても悔しいです。

同時に、メールやDMで、たくさんの方から激励のお言葉もいただきました。「『共骨』を楽しみに今日も頑張ります!」という旨のメッセージを読むにつれ、奮い立たされる心地でした。

努力は報われるとは限らないし、願いが全部叶うとも思いません。そのなかで、それでも前を向いて生きることが大切だと信じています。信じられたからこそ、演劇を続けてきました。そして公演も続けたいと思いました。


 

オフィス上の空の森脇プロデューサーは、劇場側をはじめ、様々な方面と協議の末に、公演の続行を決めました。僕は演出家として、その方針に賛同しました。

森脇さんは「お客様に安心してご観劇いただけるように環境を整えて、みんなで作ったこの作品を必ず届ける」と言ってくれました。どんなに心強かったでしょう。僕は安心して、引き続き稽古を重ねることができました。


劇場の衛生環境等は、細心の注意をはらって、スタッフさんに整えていただきます。僕は演出家をやります。上質な物語を作ることを目標に生きてきた人間にできることは、その職務を全うするだけです。


 

『共骨』には、今までのすべてを込めました。

家族のかたち、人生の価値、人との縁の物語。

ひとりの人生と、そのなかで交わる人々との縁。

人が死んで、人が生きるということを描きます。

 

物語とは死者のためではなく、生きている人のためにあります。

「やっとわかった。遠くまできたんだ」

そう言えるように。知らない景色をのぞむために。

あなたと、わたしの人生を、ラストシーンから再びはじめたい。


 

僕たちは劇場にいます。

悲しい顔なんて見せたくない。


今日も笑って生きている。

そんな姿を劇場で見てほしい。

 

同じ時代に生きる誰かと手を取り合い、前を向いて生きるために、僕は『共骨』を全身全霊でお届けします。

これ以上のものは作れないかもしれません。作るとしたら、今度は1年ほどお時間をいただきます。



 

ご来場、心よりお待ちしております。

 

 

2020.03.06 

脚本・演出 松澤くれは