私どものお寺には、様々な苦しみを抱えていらっしゃる方が、多く相談にみえます。
不安などの苦しみというのは、どんな人でも少なからず抱えています。

それは例え、綺麗な芸能人でも、社会的地位の高い人でも、大金持ちでも皆
大小様々な苦しみというのは持っているものです。


では、このような苦しみから逃れるにはどうすればよいのでしょうか?
そのような相談について、わたくしは、'''「苦しみには意味がある」'''と答えます。

 

人生では挫折や事故・病気、お金に困るなど様々な問題が常に生じますが
人生で起こるどんな問題も、'''何か大切なことを気付かせてくれるために起こる'''のです。

つまり、偶然起こるのではなく、起こるべくして起こるのです。


ということは、自分に解決できない問題は決して起こりませんし、前向きで愛のある
取組みさえしていれば、後で必ず「あの問題が起きてよかった・・・そのお陰で」
と言えるようになります。


これまで不幸だ、災難だと恐れ嫌っていた人生の苦難は
実は「自然のルールから外れたぞ、そのままでは不幸になるぞ」と注意してくれる信号であり
一歩進んで、その苦しみを恐れず、逃げず、受けれて前向きに対処すれば
そのすぐ向こうに、広々とした幸福の世界があるということを教えてくれる灯火なのです。


苦難は人を苦めるためでも、殺すためでもありません.。

正しく生かし、本当の幸福の道に立ち返らせるための鞭であり
照明であるのです。

 

悪れるべきは何もなく、嫌がらなければならない何物もありません。
今や病気を歓迎し、苦しみを謳歌する時代が来たのです。


このように、苦しみとは何か、どうしてこのようなものが人生で降りかかるのか
ということの意味を知ると、苦しみの中でもトンネルの先の出口に差す光のように
希望があることが解るでしょう。

ニューヨーク大学付属のリハビリテーションセンターの
ロビーの壁に掛けてある、ある患者の詩をご紹介しましょう。
人間の近視眼的な理解を超えた、神の慮りを感じさせる詩です。


私は神に力を願い求めた

そうすれば偉大なことを成し遂げられると思った
でも私には弱さが与えられた
虚に従うことを学ぶために

私は健康を求めた

人よりも勝ったものになるために
でも私は病に倒れた
人への憐れみを学ぶために


私は富を求めた

幸せになれるように
でもその代わりに貧しさが与えられた

智慧を学ぶために

私は権力を求めた

人々の賞賛が欲しかったから
しかし、私には弱さが与えられた
神に頼ることを学ぶために

楽しく人生を生きるため
私はたくさんのものを手に入れたかった

しかし、価値ある人生を生きるため

生きる目的を与えられた


求めたものは何一つ与えられなかったが
私が望んでいたものは
すべて与えられた

言葉にならない心の祈りが
すべてかなえられたから

今、わかる!
私はこの地上の誰よりも

'豊かな祝福を受けているのだと


いろんな解釈ができる詩ですね。


1つの解釈として、その人の「あり方」

そのものが引き寄せられ、現実に

なるということでしょうね。


  
  

世の中には、偶然とも思えるチャンスを掴み
幸福を手にいれる人もいれば、なにをやってもうまくいかず
いつまでも、不幸な生活を送っている人もいます。


 私どもの信者さんの中にも、いつも幸せそうで
なにをやっても上手くいっている方と
いつも不幸そうな顔をして、なにをやっても上手くいかない
という方がいらっしゃいます。

この両者の違いとはなんでしょうか?


それは、前からお話ししてるとおり、その人の心にあります。

 チャンスを掴める人というのは、心の法則を知っています。
よって、いつも前向きな考え方をもち、不用意に悪い考えのことを
言葉にしたりしません。

これに対して、いつも運が悪いという人は、自分が不運なのは
すべて周りのせいだと思っており、いつも不満や愚痴をいって

います。


 心は、思った通りのことを現実の事象として引き寄せますから
まさしく、両者は、自らが思うとおりになっているのです。


 もし、貴方がチャンスを掴み、大きな幸運を手に入れたければ
豊かな人間になることです。

どのようなときでも、私たちが今与えられていることに
全力で取り組み、前向きでいるときにはチャンスを人が運んできてくれます。


 私たちの目標が明確で、前向きの気持ちでいるときは
必要な人や物、条件などが次々と整っていき、自然と目標の実現に導かれて
いくようになっているのです。


 こんな単純で簡単な法則なら、利用しない手はないですよね。
いいことばかりを考えていれば、本当にいいことが起こるのですからね。
なんのリスクもありません。


 しかし、なかなか、そうもいかないのが現実です。
やはり、不安や恐怖、焦燥感や虚無感など、自分の周りの環境の影響により
心が、そのような状態に陥ってしまうときってありますよね。
このような時は、焦らないことです。
なんとか、前向きになれなければ・・・と焦っても、かえってよくない結果を
招くだけです。

心を自然の流れに任せましょう。必ず、またもとの気持ちが戻ってきます。


以下、チャンスを掴むポイントを書いておきます。ぜひ参考にしてみてください。


①私たちが日頃思うこと、考えていることを常にチェックし、マイナスの思いや
 考えが出たときは、すぐに心を切り替えて、プラスの発想をする。
 どうしても、プラスの発想がでないときは、リラックスし、自然の流れに身を任せる。


②理想的な自分を目指して、周りの人々のお役に立たせていただけるような
 自分になれるよう、心がけて生活する。


③自分の人生の目標を明確にして、目標をしっかりと定める。

水野南北とえば、人相学の大家です。
ところが、この方は、実際に弟子達の目から見ても
人相学的には、よい相ではなかったのです。
そこに疑問を抱いた、弟子が水野南北に次のような質問をしました。

 「先生は、弟子のわたくし達からみても、失礼ながら決して良い相では
ございません。どうして、そのような相でありながら
人相学の大家に成り得たのでございましょうか?」

 こう聞かれた水野南北は次のように答えたのでした。

「私は病弱で短命な相だ。それは百も承知だ。
しかし病弱、短命な相だとわかったから、食べ物も節制して、酒に溺れることもなく
美食を控え、暴飲暴食をせぬよう人一倍体に気を配ったものだ。
だから、このように健康で長寿になれたのだ。」

「そして私には財運がない。貧困の相である。
だから少しでも余裕があったら施しをして、ないときは節約をして
慎ましやかに若い頃はやってきたんだ。
だから今はお蔭様で、このように非常に豊かで財運にも恵まれるようになったんだ。」

「その上、私は孤独の相で、本当に独りぼっちの親も兄弟もみんな死んでしまう
妻とも別れ、子供にも縁が薄いだろう、という相だし
友人も、それから、色々な協力者や援助者にも恵まれず助けてもらえず、誰からも
見捨てられてしまうという人相だ。」

「そう知ったので私は、人には礼節を尽くし、本当に真心込めて誠心誠意お付き合いを
させていただいたのだ。
だから今では、私はこんなにも多くの人からいいご縁を頂いているんだよ。」

 それを聞いた弟子達からは深いため息が漏れたといいます。
それだからこそ、水野南北先生は日本一の人相なのであると・・・

【人生で起こることにはすべて意味がある】


 世間には、本当にいろいろな方が

いらっしゃいます。


癌などの病におかされた人、会社が

倒産し、多額の借金を負った人、

愛する人を亡くした人、障害を持って

生まれてきた人など・・・  


わたくしは、ハンディや逆境を克服

する方法はまず、その事態を受け

入れることから始まるのではないか

と考えております。  


人間は実際に身につまされる状態に

置かれなければなかなか学ぶことが

できません。


頭では分かっているのですが、真に

理解しているという域には達してい

ないのです。  


だから天は、私たちをある状況に

置くことによって何かに目覚めさ

せようとされているのだと思います。


それは、心に耳を澄ませることに

よって次第に分かってきます。


ここで、不安や、怒り、絶望感に

囚われず心の声が発している

ような考え方、行動をとることが

できれば、そこから新しい展開

が始まり建設的な歩みが始まる

のです。  


天は、事実を持ってまず、貴方

の自覚を求めます。


万物の霊長たる人間として生み、

与えられた使命を果たさなければ

ならないのに、お金、学歴、脚光、

名誉など、隣の人、テレビの人だ

けを見て、使命を忘れてそれらを

追う。  


人間は、テレビで脚光を浴びる人、

事業を起こす人ごみを収集する人、

家事や育児に励み家を守る人など

個人個人で、やるべき使命がある

のです。  


人生に起きる不幸、不運、挫折は

「お前の生き方には間違いがあるから、

その間違いを自覚しなさい。」といって、

試練を与えてくださったんだと思います。


こういう考え方がいちばん確かだと

私は思う。


 ですから、お前の生き方に誤りが

あるぞ、と自覚を促すために病なり

不運なりが与えられたとしたら、これ

は大きな恵みとなります。  


それを考えたら、恨みどころか、

感謝にふりかえ、喜びで誤りを是正

するほうへと、自覚の心を積極的に

振り向けることが一番必要でしょう。


 悔やんだり、嘆いたり、心を弱く

する暇があるなら、本来の積極的な

方面に心を振り向ける。


結局は、人生というのは自分の

心のおきどころひとつなのです。  


人生で起きる出来事はすべて

意味がある。自分ではどうにも

ならないことをくよくよ悩むことは

止めてそれを受け入れ、心に耳

を澄まし、そこに含まれている天

のメッセージを聞き取ることです。


そこには、貴方が改善すべきこと

や、気づきが得られるヒントが隠さ

れているのです。  


実際に、そのことに気づき、考え方

を変え、行動に移すならば必ず、

人生は好転します。そのような人物

を何人も見てきましたし、私自身も

経験があるから分かるのです。  


読者の中に、現在、不運に見舞わ

れている方がいらっしゃったらまずは、

その意味を考えるようにしましょう。


必ず、良い方向へと進むので、焦らず、

ゆっくりと落ち着いて一人の時間を

持ちましょう 。