アロハ
日本のプロ野球がみたい....
自身も野球をする野球少年、
そして、大谷選手の大ファンでもある。
15歳のお孫。
お孫のみならず、
もちろん家族全員、大谷選手は大好きである、
娘一家。
2度ほど、エンジェルズ時代の、
大谷選手の試合を、
アメリカ本土まで見にいき、
そのホームランを目の前で見て大感激した。
その時の、婆へのお土産のTシャツと帽子は、
ずっと大切にとってある。
婿殿もお孫も、親子で野球をし、
アメリカの野球は分かっている。
でも、日本のプロ野球が、
どんな風に、どんな感じで行われるのか、
ずっと興味津々で、
遂に、この度の帰国で、
一番近い、
広島の球場で観戦することになった。
聞くところによると、
どうも赤い風船をみんなが持ち、
一斉に飛ばす....らしい。
念願だった日本のプロ野球観戦。
今朝起きたら、
こんな写真が一枚送られて来ていた。
おぉ、、、マジか!!凄い⤴⤴
真っ赤に染まった観客席....
その熱気がこっちまで伝わってくる!!
全く野球には興味のない婆も、
何だか一人感動する....
すると、ふっと父の顔が浮かんできた。
すっかり忘れていたが、
そう言えば、亡くなった父は、
広島カープの大ファンだったのだ、、
TV観戦だけでは飽きたらず、
遂には球場まで、
何度も何度も応援に行っていたっけな、、、、
父もこうして、
こんな風に応援していたんだろうか...
心臓発作で、
父が倒れたと聞き、
娘と2人で急遽帰国した。
1ヶ月病室に寝泊まりし、
もう意識のない父に付き添っていた。
当時20才の成人になった娘が、
振り袖姿で、「おじいちゃん」と、
語りかけると、
「○○ちゃん、きれいやなぁ...」
と、言って再び目を閉じた父。
あの時、二十歳だった娘は、
40歳になった.....結婚し、母にもなった。
爺がいつも言う。
唯一の心残りは、
お父さんに会えなかったこと...
でも、その代わりに、
ハワイへと渡った孫娘と、その曾孫達が、
大好きだったチームの応援に、
揃って球場に来ていることを、
父はきっと、
あの世で喜んでいてくれているだろう.....
そうだよね、、
って窓の外に向かって一人呟いてみる...
が、ダイヤモンドヘッドは今朝もまた、、
何にも言わず、
ただ黙って佇んでいるだけ....
続く。