[ハワイ] 感動した日本の素晴らしいサービス | 婆様のハワイ日記

婆様のハワイ日記

ハワイの片隅で生きるアメリカ人爺夫と日本人婆妻の老夫婦デコボコ日記です。

アロハ




念願の日本のプロ野球観戦をした、

日本帰国中の娘一家。

娘婿は、アメリカ本土での学生時代、

一時はプロを目指したというくらいの、

レベルだったらしいが怪我で断念。

15歳のお孫も、ハワイのチームに入り、

頑張っている、野球大好き親子。

巨人と広島の試合。

日本のチームも選手も全く知らないけれど、

もちろん島から近い方、

地元の広島の応援に回る、一家。

大谷選手が大好きで、

何度もアメリカの試合を見てきた。

が、日本のあの応援合戦には驚いたと言う。

アメリカじゃ、

ちょっとヒット打ったくらいじゃ、

まぁ、イエーイって歓声や拍手くらいは、

あるけれど、

あそこまでの反応はなく、、、

みんなもうびっくり仰天。

家族全員が何も分からぬまま、

風船とバットのような物を購入、

婿殿なんぞは前に座ってた若者と意気投合!

一緒にイェーイ!!とか叫び、

上機嫌で試合を満喫したと言う。







そんな娘一家。

試合の後は近くのホテルに一泊し、

翌朝カフェに出向いた。

人気があるらしく、テーブル席は一杯。

家族でカウンターに座る。

感じのいいお店、温かな店主、

もちろんコーヒーやサンドイッチは、

とっても安くて美味しい。

その内、テーブル席が空き、

どうぞこちらへと言われ、移った。

皆で美味しく食べ終わり、

さぁ、お会計って時に、

子供達の分とコーヒーは無料でいいですよ!

と、店主がにっこり笑って言ってくれるのに、

家族全員が驚いた。

何故なのか理解不能な娘婿。

学生時代、

ワイキキのレストランでアルバイトしていた彼。

少しでも良いチップを貰うために、

そう、お金の為に、

必死で笑顔を振り撒いていた自分。

娘が言う。

日本はチップ制度はないから、

お金のためにしているんじゃないんだよ。

マジか....

これが日本のサービスなのか...

感動する娘婿。

それでも、どうしても自分はチップを渡したい。

と、千円札を手に取る。

が、娘は彼らは絶対に受け取らないよ。

そんなのを目的にしている訳じゃないんだから、、

心からの気持ち....なんだよ、、、

と、言われたが、いや、それでも...

Tank you very much...と渡そうとした、、

が、娘の言う通り、

頑として受け取らなかったと言う。

家賃や光熱費、

食材や人件費だって値上がる一方。

経営も大変だろうに....

一生懸命作った物のその対価、

これじゃあ、儲けすら出ないじゃないか。

一見さんのハワイから来た初対面の家族への、

心からの気持ち...

お金では買えない、

一生忘れられない出来事。

胸が一杯になり、

何度も何度もお礼を言って、

そのカフェを後にした。




我が愛する祖国日本....

最近の日本のニュースは、

情けない政治家、

いじめや恐ろしい殺人、、

そんな悲しい事件ばっかりで...

遠く離れたハワイで、

我が祖国はどうなってしまったのか、

なんて嘆くこともあった、、が、

日本は変わってなんかないのだ。

こんな風に心優しい人たちがいっぱいいて、

何の見返りも期待せず、

こうして幸せな気持ちにしてくれる、、

胸がキュンとしてマジで泣きそうになった....

この感動する話。

まだまだ続く日本の夏休み。

見て、聞いて、感じて、

そこから一つ一つ人生を学んでいくんだよ...と、

心の中で一人呟く、朝。


そうだよね...

って窓の外に向かって一人呟いてみる、、

が、ダイヤモンドヘッドは今朝もまた、

何にも言わず、

ただ黙って佇んでいるだけ....

続く。

(今朝のワイキキ)
(ダイヤモンドヘッド)