[ハワイ] 15歳ロコボーイ が放った言葉 | 婆様のハワイ日記

婆様のハワイ日記

ハワイの片隅で生きるアメリカ人爺夫と日本人婆妻の老夫婦デコボコ日記です。

アロハ



大都会東京4泊から、


遠く離れた小さな島の、


あの古民家に到着した娘とお孫達。


15歳、


ハワイはつまらない。


何にもないから。


将来は日本か、アメリカ本土に住みたい。


な~んてことが友達との間でも、


話題になってるらしい。


そんなロコボーイが、


念願の東京に降り立った。


10年前、


5歳の時に一度東京や、


ディズニーランドには連れてったはずだが、


本人は、余り覚えてないそう。


2日間は東京のホテルで、


渋谷やその周辺をうろうろ。


その後、ホテルを変え、


ディズニーランドへ。


そこから飛行機、電車、レンタカーを乗り継ぎ、


小さな島の、あの古民家へ、


一日がかりでやっとたどり着いた。



誰もいない浜辺。


信号が2つしかない島。


6時には閉まる小さなスーパー。


鳥の声しか聞こえない、古民家。


都会の洋風のホテルから、


島の40年経つ日本家屋へ。


同じ日本でも全く違う2つの地を経験した、


ティーンネージャー15歳....


もうすでに長身で、


自分の孫とは到底思えない、


端正なあの横顔を思い出しながら、


さっそく、ライン電話で聞いてみる、婆。



東京はどうだった?


良かった?住みたい??


ごちゃごちゃ質問をする婆に、


一言、


もう渋谷は、いい。


人が多すぎる....と、


思春期の彼は言葉少なめに、


その後こう言って、電話を切った。


今からフィッシングにいってくるから!!


そして、送られてきたのは、


アジを2匹釣って、


にっこり笑った、超嬉しそうなお孫の写真....


ハワイでも釣りが好き。


海に潜り、


タコなんぞもヤリでついて仕留める、


野生なロコボーイ。


そうだろうよ、


自分の回りの当たり前にあるもの。


当たり前過ぎて、その価値なんぞ、


全く分からず、


無いものを求める。


でも、実際自分が経験して、


初めてわかる。


そう、何が自分に合っているのか....




どうやら彼はわかったんだろう。


こうして、


見極めていくんだよ。


これからの長い人生の、


人を、仕事を、住む場所を、、、


釣りの後、


友達がもう使わないからとくれた、


納屋に置いてあった自転車で、


一人でどこかへ走りに行ったらしい。


アメリカで生まれ育ったけれど、


半分は日本人ってことを、


忘れないでおくれ。


日本も、お前の国なんだよ。


色々見て、日本語を聞き話し、


家族と楽しむんだよ....


一生忘れられない思い出を作るんだよ. ...






そうだよね、、


って窓の外に向かって一人呟いてみる、、


が、ダイヤモンドヘッドは今朝もまた、


何にも言わず、


ただ黙って佇んでいるだけ....


続く。


(今朝のワイキキ)
(ダイヤモンドヘッド)