[ハワイ] お客様は神様じゃなかった | 婆様のハワイ日記

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ハワイの片隅で生きるアメリカ人爺夫と日本人婆妻の老夫婦デコボコ日記です。

アロハ




「お客様は神様」

ずっとそう思っていた。

お客様は神様のように大事に扱う.....

そして、神様のように大事に扱われる....

それが当然で、

当たり前だと思って生きてきた。


だからハワイ来た当初はびっくりした。

だって、お客様なのに、

全く神様のような扱いなどされず、

いや、時には、

どっちが客なのか全くわからない時もあり、

まさにカルチャーショックを受ける。

世界の楽園ハワイ、

もちろん爽やかな笑顔で、アロハ~と、

素晴らしい接客をしてくれる人は、

いっぱいいるが、

そういう人達ばかりではない。

にこりともしない。

うざそうな顔でため息をつく。

こっちがサンキューって言っても無視。

まぁ、日本では考えられないほどの、

悪態?をつかれ、

唖然とする度、

爺に、あの人本当に失礼だった。

だって、こっちは客なんだよ!

日本じゃもう....考えられない!!

と、その場で英語で文句を言えない自分は、

イライラし、わーわー騒ぐ。

が、その度に、爺が一言。

ま、ここはジャパンじゃないから。

そうなんだよな、、、

ここは日本じゃない。

だからお客様は神様でもなんでもないことに、

ようやく気が付いた。

そんな話を、

学生時代ずっとレストランでバイトをしていた、

アメリカ人娘婿とする。

彼は言う。

神様??違うさ。

お客様はさ、大事な友達なんだよ。



その彼が、

日本に旅行へ行き、びっくりしたのは、

どこかの大手チェーン店での接客。

マニュアル通りを同じトーンで、

必死で言う若い店員達。

まるでロボットみたいだった。

全く心がこもっていない。

もちろん日本の接客は素晴らしいけれど、

やりすぎなところもある。

こっちではね、

特にアメリカ人への接客は、

フレンドリーが一番なんだよ。

気さくに話しかける....

それが一番喜ばれるのさ!!

だからお客様は神様なんかじゃなく

「お客様は大事な友達」なんだよ。







なるほどな~


ワイキキのレストランで長年、


アルバイトしていた、


彼の言葉は胸に響く。


国が変われば、接客も変わる。


そう言われてみれば、


アメリカ人のお客さんは、皆気さくで、


ハーイ!How are you ~なんて、


向こうから聞いてくれる。


どこから来たんですか?


と聞くと、


皆、嬉しそうに答えてくれる。


だからこっちも、別れる時は、


Have a nice day!!とにっこり笑って言う。


そう、まるで友達のように....


そうか.....お客様は大事な友達だったのか....



そうだよね、、


って窓の外に向かって一人呟いてみる、、


が、ダイヤモンドヘッドは今朝もまた、


なんにも言わず、


ただ黙って佇んでいるだけ....


続く。


(今朝のワイキキ)
(ダイヤモンドヘッド)