[ハワイ] 憧れのハワイ旅行 | 婆様のハワイ日記

婆様のハワイ日記

ハワイの片隅で生きるアメリカ人爺夫と日本人婆妻の老夫婦デコボコ日記です。

アロハ





鳥達のさえずりが朝を告げる、

お休み最終日の今日。

窓から見えるワイキキ上空は、生憎の曇り空。

コロナの、あの時に、

ゴーストタウンとなっていたワイキキ....

それが、

きっと何か悪い夢でも見たんだろう?と、

苦笑いするくらい

ずっと満室御礼が続く、ハワイのホテル。

賑やかなワイキキビーチ...

滞在している、

世界中から来た多くの観光客は、

今日は一体どこに行き、

何をするんだろう。






日本から夜通し飛行機に乗る。

狭いエコノミーで、8時間。

でも、ちっとも苦じゃない。

だってこれを我慢すれば、

夢のハワイが待っているんだから♡

トイレに行ったり帰ったり、

興奮してなかなか寝付けない。

スーツケースの中には、

グラサンとビーサン、

そして、新しく買った夏物の服が入っている。

うとうとしたと思ったら、

ごはんが出てくる。

お腹は空いてなくても、

もったいないから食べまくる(笑)

そして、遂に、

あのスチュワーデスさんの、

アナウンスが聞こえて来る。

「皆様、後○○分で、

   ホノルル国際空港に到着します。」

  本日のホノルルの天候は晴れ...

  気温は28度でございます♡」

機内で時差ぼけと疲れで、

ぐったりしていた人々は、

一斉に目を覚ましざわめく。

窓からドキドキしながら外を覗くと、

ぽっこり浮かんだ白い雲の下に、

真っ青な海が見える。

飛行機が高度を徐々に下げていく。

オアフ島の山が町が、どんどん迫ってくる。

やったー!!ハワイだ....

滑走路に着陸したとたん、

歓声と拍手が沸き起こる。

パスポートを握りしめ、

ホノルル空港に降り立つと、

もうそこから全く空気が違う。

耳にプルメリアのお花を付けた、

ふくよかな女性係員が、

ニコニコしながら、

「アロハ~!!」と迎えてくれる。

ちょっと恥ずかしいけれど、

小声で、「アロハ~!!」って返す。

入国検査を終えほっとしながら、

外に出る。

するとそこには、眩いほどの太陽の光と、

抜けるような青い空が待っててくれる。

甘い香りと、

貿易風にゆっくりと揺れる、

何本ものヤシの木、

原色のプルネリアやハイビスカスが、

Welcome !って迎えてくれる....

そして、どこからともなく聞こえてくるのは、

ウクレレのあの音色に、

癒しのハワイアンソング.....






そんな憧れの、楽園ハワイに、

日本で離婚して、

学生ビザを手に、娘と2人降り立ったのは、

20数年前。

まさかの爺と再婚して

20年が過ぎた....

夢と現実が違うということも、

外国で移民として暮らす大変さも、

言葉が出来ない惨めさも、

生活の大変さも、身に染みてわかっている。


それでも、

やっぱりハワイが好き。

あの時の、あのハワイ旅行の時の気持ちは、

今でも、全く変わっていない。

家のローンが死ぬまで続き、

生活苦で老夫婦共々この年になっても、

働いていても、、、


婆にとって、

やっぱりハワイは楽園そのものなのだ....



そうだよね、、

って窓の外に向かって呟いてみる、、

が、ダイヤモンドヘッドは今朝もまた、

何にも言わず、

ただ黙って佇んでいるだけ....

続く。

(今朝のワイキキ)
(ダイヤモンドヘッド)