アロハ
今日は朝から雲一つない快晴。
窓から見えるのは、
ワイキキのホテル群の上空の青い空と、
その横にそびえる、
我らのダイヤモンドヘッド。
あ~絶好のお散歩日和なのに、
こんな日に限っていつもパート(泣)
まぁ...しょうがない。
生活のため、老後のため、
老体にムチを打っても働かねばならんのだ!!
そうだ、3連休のお休みに、
夏が来る前に、
久しぶりにまた、
ダイヤモンドヘッドに、
登ってみたいなぁなんて思う、今日この頃。
去年のあの事件以来、
何となく遠ざかっていたダイヤモンドヘッド。
忘れもしないあの日、
日本から何年ぶりかで友達がやって来た。
ハワイに来るのも、もうきっと最後だから、
最後ダイヤモンドヘッドに登ってみたい...
そうして、
無理して登った、あの暑い日。
山頂近くまでぼちぼち休みながら登り、
やったね!!って喜んで、
2人で海をみていた時、
突然意識を失い倒れた友。
自分の腕の中の友は、
白目を向いて口を開けている...
必死になって名前を呼びける。
心臓がドキドキして泣きそうになる。
しばらくして意識を取り戻したけど、
息が苦しそうな友。
熱中症に違いない、、、
多くの登山者が声をかけ、助けてくれた。
日陰に運んでもらい、
貴重な水を分けてもらい、
その時のことを思い出すだけで、
今でも、涙がでる。
911、救助隊が来て、
遂にはヘリコプターまでもが出動された、
あの日、あの時。
一時は、どうなることかと思ったけれど、
ヘリで下山して、
待っていた救急隊員に、
もう彼女は大丈夫よ~!!
と言われ、半信半疑で一緒に、
乗っていった車に乗った瞬間、
今まで我慢していた涙が溢れ出た。
車を停めて、
生きててくれて、
生きててくれて、ありがとう。
と、何度も何度も言った.....あの時
そんなことを思い出す度に、
あぁ、無事で良かったと安堵し、
助けてくれた、
世界中から来ていた観光客の皆さんに、
感謝し、そしてまた涙がでる。
いつも一緒に登っていた、
ハイキングの師匠と呼んでいた友達。
数年前、突然の病気で、
この世を去った。
まだ50代だった。
あんなに元気だったのに。
あんなに体力があって、明るくて、
いつも一緒に行く度に、
婆さん、ここは危ないから気を付けてね。
大丈夫?少し休む?
って気遣ってくれたあの優しい声が、
聞こえてきた。
今思えばあの時、
彼女が助けてくれたのかもしれない.....
貴重なこの人生の一日一日を、
大事に過ごしていかねば....
そんなことを思う、
穏やかな朝。
そうだよね、、
って窓の外に向かって一人呟いてみる、、
が、ダイヤモンドヘッドは、今朝もまた、
何にも言わず、
ただ黙って佇んで入るだけ....
続く。