[ハワイ] 手作りした紙オムツ | 婆様のハワイ日記

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ハワイの片隅で生きるアメリカ人爺夫と日本人婆妻の老夫婦デコボコ日記です。

アロハ



突然、

全くおしっこが出なくなり、

エマージェンシーに走った、

あの日から3ヶ月。

前立腺初期ガンとやっと診断がつき、

内視鏡手術の4日後、

3ヶ月ずっと付けていた尿管とおしっこ袋を、

ドクターにやっと取ってもらい、

電話口で第一声、イェーイ!!と、

叫んだ、70代。

さぞかし嬉しかったことだろう。

パートだったその日、

今夜は熱燗で乾杯だ~!!と、

いそいそと帰宅すると、

まさかの暗い顔....

聞けば、どうもおしっこのコントロールが、

上手く出来きなくて、

随分と落ち込んでいる爺。

管を外せばもちろん、今までのように

当たり前に出来ると思っていた。

ドクターは何て言ってたの?

と、聞くと、

3ヶ月という長い間管を付けていたから、

少しずつ記憶が戻って来るから、

焦らないように。

みたいなことを言われたらしいが....

そうか、、手術が終わったからとて、

なかなか手放しでは喜べないんだな、、

そりゃそうだ、

誰だって術後はリハビリ必須。

このおしっこコントロールが、

爺の術後のリハビリなんだ. ..

頭では分かっていたけれど、

そりゃまぁ、落ち込むはず...

まるでベイビィさ...と苦笑する、70代。

とりあえず紙オムツが要るよね、と言うと、

いや、そんなの恥ずかしいから、

大丈夫だ!と、言うこと聞かない。

まだ手術してたったの4日。

100%完璧に出来るわけないじゃん。

時間かけて、ゆっくりやっていかないと。

それだけ言った後は、もう何も言えなかった。

そんなこと、

本人が一番分かってるだろう、、、

ネットで調べて見ると、

やはり、何ヵ月か時間はかかると書いてある。

半年、1年以上続くと、

もう元に戻らないケースもあると ..



1日何回も当たり前に用を足す。

そんな当たり前の事が出来なくなるなんて、

今まで考えてもみなかった。

年を取っていくと言うことは、

1つ、1つ、出来ていたそんな当たり前の事を、

失い、あきらめていく事なのか....

悶々としながらシャワーから、出たら、

自分で紙オムツを作ったと笑う、爺

な、なんじゃ!?

犬のおしっこパッドをちょっと借りたよ。

そのパッドの横に、ハサミが置いてある。

どうやって作ったのか....

知るよしもないし、見たくもないが....(笑)





今朝は日曜日。

朝起きると手作りの紙オムツには、

おしっこは出ていなくて、

トイレで勢いよく出た!と、

喜びの報告を受けた。

ほーーーーっと胸を撫で下ろす、朝。

はぁ、、、良かった.....

いつかは、いつの日かは、

自分にも紙オムツのお世話になる日が、

来るんだろうか、、、

自分で歩いてトイレに行き、

自分で用を足すことが、

これ程感動し、

これ程嬉しいことだったなんて、、

失いそうになって、

初めてわかる、、、


そうだねって、

窓の外に向かって一人呟いてみる、、、

が、ダイヤモンドヘッドは今朝もまた、

何にも言わず、

ただ黙って佇んでいるだけ...

続く。

(今朝のワイキキ)
(ダイヤモンドヘッド)