[ハワイ] 陽気アメリカンの人生の生き方 | 婆様のハワイ日記

婆様のハワイ日記

ハワイの片隅で生きるアメリカ人爺夫と日本人婆妻の老夫婦デコボコ日記です。

アロハ



運動会が終わったと、

日本のお嫁さんから孫娘のビデオが

送られてきた。

誰に似たのか、

運動が超得意な我がお孫。

今回ももちろん、一等賞~!!

そして学年で踊るダンス。

と言っても、どちらかと言えば、

体育会系のヤツ。

音楽に合わせて全く乱れることもなく、

一生懸命踊っている姿に、

何だか胸が暑くなる。

その体育会系の踊りは、

片膝を曲げて、勢い良く、

大きく又を交互に開いたるする、

結構ハードな感じ。

いやいや...こんなことしたら、

完全に骨折するだろうなって言う、レベル。

凄いなぁ。若いって本当に、素晴らしい....


孫とは打って変わって、

何をしたわけでもないのに、

こっちは昨日辺りから、

何だか左の膝が妙に痛い。

さすが60代だ。

歩けるのは歩けるけど、

階段は手すりを持って、

カニさんのように、

そろりそろりと降りる。

順調にお年を召していると感じる、

今日この頃、、、

何だかなぁ...

あーあ、情けない...と、不貞腐れている時に、

ふっと浮かんだのが、

長年のお客さんのミスターMの笑顔。

ブロンズヘアーに青い目の長身イケメン。

ずっとアメリカ空軍に所属し、

何年間かは日本の基地でも働いていた。

若い時は、さぞかしモテモテだったろうに。

そんな日本びいきの彼も90歳を越えた。

結婚は3回。

17才下のフィリピン系の奥さんが、

彼の最後の奥さんとなった。

8年ほど前、

奥さんが病気で、闘病中って話してくれた。

5年ほど前、

奥さんが亡くなったと聞かされた。

まだ50代だった。

17も離れているから、

てっきり彼女が、

自分のコトを看取ってくれるって、

勝手に思っていたよ....

まさか一人残されるなんて、

思いもしなかった....

彼女は自分の一番のベストフレンドであり、

最高のワイフだったよ....

そう言って、静かに目を閉じた、ミスターM。




あれから5年。

一人暮らしの彼は、

歩行器を使いながらも、今でもやってくる。

白内障で手術し、目も見えずらい。

ほとんど歯もない。

補聴器をつけ、

そして、人口肛門にもなった。

でも彼の口から一度も愚痴は聞いたことない。

年を取り、

少しずついろんな物を失っていくけど、

まだ何とか見えるし、

聞こえるし、話せるし、食べられるし、

こうして、歩ける、、、

自分は本当にラッキーだよ!!と、

ウインクし、

最新の真っ赤な歩行器を自慢気に指差し、

どうだ!?

これ、今度の新しい愛車、

新型キャデラックだぞ~!!と言い、

皆を笑わす、、、

そんな明るいアメリカ人が大好きだ。

心から尊敬する、カッコいい、

90才のミスターM.....



そうありたいよね?

と、窓の外に向かって呟いてみる。

が、ダイヤモンドヘッドは、

今朝もまた何も言わず、

ただ黙って佇んでいるだけ....

続く。

(今朝のワイキキ)
(ダイヤモンドヘッド)