なんで泣けてきたのか。
こんなにすばらしい天気で、沿道の人たちも途切れない。
こんなに美しいところで、人が沢山死んだ。
あまりにも明るい風景だったので、辛いよ。
沖縄に来ると本当にすばらしいだけに
ただ楽しく能天気に過ごせないところはある。
まあ、そんな感じで泣いてましたけど。
現実には泣いてる場合じゃございませんのね。
息が苦しいのと、道が混んでるので
泣きながら走ってたら、
「あのひと、なんだい～」ってことになるからね。
ええ、ええ、我慢ときどき嗚咽。
やがて係のおじさんが
「ここが最高点だ～」と教えてくれます。
そうすると平和祈念公園の関門通過。
ここまで歩かなかった。エラい
自分で自分を誉めつつby有森裕子
大量の回収バスを横目に見ながら後半戦突入。
（しかしさ～7,000人のリタイアってどうよ
エントリー7,000人の大会って普通にあるよね。大会まるまる１個分のリタイアですよ）
「ここより先、上り無し」
って看板出してもらいたいよね。
ピナコラ様、ほっとしたのと嬉しさで一気に下るつもりが
あらら
どうしたことでしょう。足が前に出ない
下りのスピードに足がついていかない。20キロから30キロまでは過酷でしたわ～。長いのなんの。
下ってるのに歩きだもんね。
そんでもって時々あるんだけど、
おトイレ行っても行ってもまた行きたくなる状態になった。膀胱が一杯的な。
（夏に時々おこる。熱中症の前触れじゃないかと思うんだけど）
おトイレに並んでいたら、遥か先に行ってると思っていたYご夫妻が通り過ぎていって、その先はしばらく一緒に走った。奥様の膝が痛い由。
沿道のチビッコに励まされて走る。
30Kを過ぎた頃にまた走れるようになって、一人で走る。
ホント練習したらしただけ、今回はしなかったからしなかっただけ、しっかり結果に顕われる。って、マラソンて人生と同じですね。とか凡庸なことを考えて。なんかもう少し気の利いた言い方をしたいよね。
マラソンは部屋の片付けだ。見ないふりをしても
罪悪感が積み重なる。埃みたいに。
一日一日コツコツと(って禁酒協会ですわ。byマット・スカダー）
あんまり気は利いていない。
考える時間はたっぷりある。
で、NAHAは沿道が途切れない。後半に入るとさらにいっぱいの人が私設のエイドで応援をしてくれる。ここでまた嗚咽が。
だってさ～、わたしらホントに関係ない見ず知らずの他人なんだよ。ただ走りにきただけの。それなのにこんなにもおもてなし。なぜに？
競技場に入る道は高校生の部活の子達がぎっしりならんで、
女子も男子も「もう少しで～～～す。ガンバってくださ～～い」って
ハイタッチで迎えてくれて。ここ、かなり涙そうそう地点。
そんなわけで
5：33：33 ゾロ目だよ。小さなしあわせ。ポジティブシンキングのピナコラです
まあ、スタートまでに７分かかってるからホントは26分台なんだけどね。
５時間半を超えるとコスプレランナーが続々と帰ってきます。
クレオパトラ様も無事フィニッシュ。
そして。
正真正銘本年のラストランナー。
これより後にフィニッシャー無し。
テレビインタビュー＆花火付き。
（あの、まだ、ゴールする前なんですけど）
無念の門。
