科学的根拠に基づいたトレーニングって? | Having FUN Workingdog Training

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ドッグトレーニングのことなど綴っています

最近、科学的根拠に基づいたトレーニング

とよく言われていますが、

この科学的根拠ってなんなんだろう。

大学で教育心理学を専攻した身としては、

違和感がないようで実はかなりあるのだ。



ドッグトレーニングにおける科学的根拠

と言われているのは、

オペラント条件付けだったり、

古典的条件付けだったり、

ローレンツの刷り込みだったり、

模倣学習のモデリングなど

過去の実験により数値化されて

有効性を論文にして

発表されてきた学習方法を元に

ドッグトレーニングを行うことを

言うようです。


科学的根拠のあるトレーニング法、

いわゆる行動分析学や行動心理学

といった勉強をして、

例えばシェイピングが

どういう実験結果のもとに命名されたのかを

理解してそれを使う

ということを言っているようです。

実際にクリッカーを使用して

スキナーが行ったハトの実験のように

シェイピングと強化で

トレーニングを組み立て

犬の行動を一つでも

作ってみることが重要。


犬が何を見て何を感じているか?

ある一定の環境下の実験室とは違う

環境が与える影響は?


一般的には犬にもよるし、

環境にも左右される。

実験のように上手くいかない。

科学的根拠のない経験値や感覚を駆使して

トレーニングを組み立てる。

経験値や感覚的なスキルがない方が、

問題だと思うのは間違いだろうか?


その犬の視点に立って

トレーニングを組み立てみると

犬への理解も深まる。


クリッカートレーニングの最初は、

クリックをしてご褒美を与える。

これを10粒×3。

クリックの音に意味を持たせる。

いわゆるオペラント条件付けだ。

そんな言葉を知らなくても

できることだ。

しかしこれだけでは

犬も人も進歩しない。

その先へ先へと行動を引き出すことで

犬の深い理解ができてくる。

何が強化で何が弱化かなんて

ラベリングしなくても

犬が理解して自発的に行動できるように

なれば良い。


科学とか理論とか基礎学力にはなるが、

一般的には学ばなくても

経験していくことでわかってくる。

まずは経験。

その後、応用したり文書などで伝えるときに

学問がいかされてくる。

それは決して知識を逆手に取るもので

あってはならないと思う。


犬の自発的な行動の引き出し方が

わかってくると面白い。

難しい理論を知ってる方がすごいんじゃない。

まずは体験して経験値を増やす。

それが一番。

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