競技会に出ていると、競技に向く犬向かない犬というのがあることはなんとなく気づいてくるものです。
(最初のパートナー犬のJRT)
毎年開かれるオビディエンスの世界大会は80%くらいがボーダーコリーです。
アジリティーのラージクラスも同じくボーダーコリーの多い競技です。
IGPはほぼGシェパードかベルジアンシェパード。
23年ほど前に私はジャックラッセルテリアで訓練競技会とアジリティーを始めました。
その頃の花形犬はラブラドールレトリバーでした。
ジャックラッセルテリアで競技会に出ると、必ず「よくジャックでやってますね」「素晴らしい」「よくここまでトレーニングしましたね」とジャッジにほめられました。
もちろんその頃の私は、「頑張ってるな自分」「すごいな自分」と思ってました。
ところが、先代のボーダーコリーで競技にでたら誰も認めてくれないし、競技会でも同じことをやってるのに全く評価して貰えないという状態に。
その時、現実を知りました。
できると思ってたのは、ジャックラッセルだったから。
ボーダーコリーではできて当たり前なんだと。
できてると思ってたことも、実はかなり精度が甘くて、ボーダーコリーだともっともっと精度を求められる。
指導手に対してはさらに厳しい採点が待っている。
ボーダーコリーなんだから簡単に訓練できると思っていたが、そうではなかった。
犬の感度がいいからこそ丁寧に扱わなければいけない部分もたくさんありました。
頭が良いから、人が思っている以上に学習速度も速い。雑に教えて覚えさせたことはリセットするのがとても難しい。だから緻密に計画的に教える必要が出てくる。
それでも、やはり競技に向いてると言われる犬種でより技術を磨いて挑むことは自分を成長させることができたと思ってる。
もちろん難しいと言われている犬種のジャックラッセルテリアを育てた経験も私にとっては貴重な糧となっていることは確かだ。
犬種による違い…だからこそ面白い。