脚側行進とは決まった「型」のようなものです。
これはお散歩トレーニングとは違います。
よくお散歩の「横について歩く」ことを脚側行進と言っているのを目にしますが、私は全く別だと思っています。
もちろん競技の脚側行進を練習することで日常の生活やお散歩に役立つことはたくさんあります。
競技では基本的な動作を一声符、つまり「スワレ」と言ったら犬は直ちに座る姿勢をとらなければ減点されてしまいます。
指符と言って手で誘導したり、指を立てたりすることもできません。
ハンドラーは直立不動です。
脚側行進も同じです。
ハンドラーの左横を「ヒール」などの声かけで犬は同時に動き出さなくてはいけません。
左脚に犬の肩のラインが平行になるように歩きます。
遅れたり離れたりは減点になります。
競技では細かい規定があるのでそれに少しでも近づけたほうが点数が上がります。
こんな風に書くと良い点数を貰うためなんだとがっかりする方もいます。
でも犬と一緒にトレーニングしていくと決してそれだけではない絆や関係性が見えてきます。
少しづつ深くなっていくのも感じます。
そして犬をトレーニングしているようで、実はものすごく自分が成長するのを感じます。
犬は自分を映す鏡です。
それをジャッジに評価されることで、自分の弱点や欠点と向き合うことになります。
ぜひ、犬をよく見てみてください。