Hezârfen Ahmet Çelebi | あぶくさぶく

あぶくさぶく

トルコ語あれこれ

世界には <世界初の飛行家>と呼ばれる人、みなせる人が たくさんいます.
もちろん、ライト兄弟(初飛行 1903年)は その代表ですが、定義により どうにでもなるんですね.
彼らの<飛行機>は 動力推進の固定翼機だったわけですが、そうでない<飛行機>の場合は 別の人物が 名誉をさらうことも ありえます.
<飛行>についても 定義が必要です. まず、崖から飛び降りるなどの 自由落下でないこと. その上で 一定時間以上 空中に留まり、一定以上の距離を移動すること・・・という感じでしょうか.
ということで ライト兄弟以外の<世界初の飛行家>としては・・・
1783年に フランスのモンゴルフィエ兄弟が作った 熱気球で飛行した ダルランド侯爵とビラトール・ド・ロジェ.
1893~1894年頃に グライダーで 飛行した オットー・リリエンタールなどがいます.
モンゴルフィエ兄弟の気球の前後に 日本でも 沖縄の飛び安里や 岡山の浮田幸吉が 滑空飛行に成功したとされています. ただ、きちんとした記録が ないらしいのが 残念なところです.
ウィキペディアの「航空に関する年表」には いろんな<飛行>が 列記されていますが、失敗した人物 あまたあるなかで、最初に 人間が乗って飛行したとみなし得るのが トルコの Hezârfen Ahmet Çelebi(ヘザルフェン・アハメット・チェレビ)でしょうか. なんと 1630年頃のことで モンゴルフィエなど 他の有名どころを ぶっちぎってます. 飛行距離も 高さ70メートルのガラタ塔から アジア側まで 3,358メートルも 飛んだというから これも驚き. これが事実なら 年代と飛行距離では ライト兄弟を はるかに超える 世界的な<世界初の飛行家>ということに なります. しかも彼の兄弟 Lagari Hasan Çelebi(ラガリ・ハサン・チェレビ)は 1633年に ムラット4世の皇女の誕生日を 祝って 火薬ロケットで 300メートル飛行したとか.
ヘザルフェンの名は 日本では ほとんど知られてませんが、トルコでは イスタンブルの小型機用空港 İstanbul Hezarfen Havalimanı に 残っています.


参考リンク
http://tr.wikipedia.org/wiki/Hez%C3%A2rfen_Ahmet_%C3%87elebi
http://tr.wikipedia.org/wiki/Dosya:Lagari.jpg
http://tr.wikipedia.org/wiki/%C4%B0stanbul_Hezarfen_Havaliman%C4%B1

カルシュヤカを望む
$あぶくさぶく