屋根裏断熱 敷設とデザイナー | hauz-design-web-log

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株式会社ハウズデザインの
デザイナーのブログです

只今新築在来木造住宅
一軒丸ごとレビュー中!!

今回は性能の話なので、
少し説明くさくて見にくいですが。。。


上棟式が終わりましたら
続いては屋根の下地

という事に
通常なるのですが、

今回は天井裏に
断熱材を取付てから
野地板(屋根の下地ベニヤ板)を
貼るという方法で施工していきます。

これは、今回の断熱材が
通常のグラスウール系の物ではなく
ウレタンフォーム系の
物にしている事と、
ウレタンフォームと野地板の間が
通気層になっている事が理由です。

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写真を見てもらうと分かるように
ウレタンフォームが
2重に敷設して有ります

これは、
上の青い物が
アルミホイル付高断熱ウレタンフォームで
下の白い方が
通常のウレタンフォームになっています

コストと性能のバランスを
摺りあわせてこのようになりました。

このディティールを実現するために、
垂木の大きさを
通常の60ミリのものから90ミリの物に
変更してあります。

これで、
ウレタンフォーム各30ミリなので
通気層が30ミリ、
施工誤差等を考慮しても25ミリ程度
確保できる計算になるので、

夏場、
屋根が直射日光で熱せられる事に対して

熱線をアルミホイルで反射して
ウレタンフォームに伝わりにくいようにする、

高断熱ウレタンフォームで抵抗して
アルミホイルの表面を通気層で冷やしていく。

その次に通常のウレタンフォームで抵抗する。

そして、天井裏の空気層で
室内の気温が上がりにくいようにする。

というプロセスをとっています。
勾配天井は、屋根裏部屋に近い物なので
このような対応をしています。

こういう細かい性能の部分で
見た目だけでないディティール設計が
必要だ!!
と思ってデザインしています。

“デザイナー”
僕の名刺の肩書きは、
こういう部分に、後からは見えない部分を
デザインをする事も含まれていたりします。

From:Riki