前回から更新が空いてしまいましたが、
今回は上棟式の模様です。
施主様の御希望が無い限り、
昨今はこのように簡略化して行います。
神主さんをお呼びしても良かったんですが
まぁ、アットホームな雰囲気で、
仲間内と施主様家族だけで行うのも
良いんではないでしょうか
昔は上棟式には女性は屋根に上がらない、
人数は奇数で、
などのように
沢山決まりごとが在ったようですが
これも今は簡略化されて、
工事の安全と火の気避けの願いと
もちろん一家の繁栄の気持ちも込めて、
お酒と塩とお米を建物の角に撒く
程度です。
写真の右下の下から2番目のように
鎮火防火の神様が書かれた
お飾り(へいそく や ごへいと言います)を
棟梁に小屋束に結んでもらいます。
これも本当は鬼門に結ぶという事になるのですが、
この案件は2階のほとんどが勾配天井の為
小屋束に取付することになりました。
この上棟式という風習、
外国にも有るってご存知でしたか?
ふと思ったんですが
その場合、誰に祈りを捧げるんでしょう?
日本には八百万の神様がいらっしゃるので、
鎮火防火はそれを司る神様にお願いします。
僕の様な無神論者が増えても、
風習が簡略化されても。
きっとその本質は変わらず、
みんなの安全や繁栄を祈るという
人間の善意が根幹にあるように思います。
そんな素敵な一日でした。
From:Riki