ヴァッレ・ダオスタ州の旅・その4;5日目はアイマヴィルのワイナリー、レ・クレーテ へ | いばりこぶたの 気ままな生活

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ヴァッレ・ダオスタ州の旅の5日目、2016年7月14日は3晩滞在したーコニュのベルビュー・ホテル&スパから、クールマイヨールのオーベルジュ・デ・ラ・メゾンへ移動する日で、途中にアイマヴィルというところを通ります。ここにはヴァッレ・ダオスタ州の中でも特に優良ワイナリーが多いと事前に知り、中でも有名なレ・クレーテ Les Crêtes を訪れるべく、アポイントを入れておきました。実際に訪ねてみましたらそこは期待以上に素晴らしいところで、想い出深い時を過ごすことができました。

 

レ・クレーテ Les Cretes というワイナリーはヴァッレ・ダオスタ州の州都であるアオスタの郊外、アイマヴィル Aymavilles という土地にあります。私たちはコーニュ谷の町、コーニュ Cogne にあるホテルのベルビュー・ホテル&スパ Bellevue Hotel & Spa を朝10時にチェックアウトして、クールマイヨール Courmayeur へ向かう途中にここ、アイマヴィルに立ち寄り、朝11時にワイナリーの見学と試飲の予約をしていました。 ちなみに見学と試飲はひとり25ユーロで、 時間は9:30 -12:30 a.m / 3:00- 6:00 p.mに設定されます。 これはレ・クレーテ Les Crêtes のラベルにイラストで使用されているシンボリックなブドウ畑の小山とてっぺんの塔(タワー)です。

 

ちなみにアイマヴィルには、ヴァッレ・ダオスタ州のあちこちに点在するお城の中でも1.2を争うほど美しい、アイマヴィル城 Aymavilles Castle があります。少し向こうに見えるのがわかりますか?四隅に円柱のある正方形の四角柱のお城です。これはコーニュからアイマヴィルへ向かう途中のパーキングからの眺め。

 

続いてアイマヴィルの手前にある、有名なローマ時代の水道橋ポン・デル Pont d'Ael に立ち寄りました。

 

切り立った深い谷に架かる橋でした。橋からまた車道へ戻ります。そしていよいよ楽しみにしていたワイナリーへ。

 

そのワイナリーは見晴らしの良い広い盆地の中で、陽当たりが良く爽やかな風が吹き抜ける丘にありました。伺うと、モニカ Monique さんという魅力的な女性が分かり易い堪能な英語でワイナリーをご案内くださることになりました。

 

「 レ・クレーテ」と日本語で記載されるワイン生産者ですが、現地では皆さん「ル・クレット」と言っていました。ここ「ル・クレット Les Crêtes」は1700年代にフランスから移住したシャレール Charrères 一族がこの地に定住、小麦農家を営んでいたのですが、1955年になって彼らが購入した2ヘクタールの畑で、 数種類の固有種のブドウを 育ててワイン造りを始めたのが端緒だそうです。今ではトータルで25ヘクタールの畑に土地の Petite Arvine, Petit Rouge, Fumin, Mayolet, Cornalin, Neblou などいったブドウのほかにフランスのシャルドネ Chardonnayやピノ・ノワール Pino Noir、Syrah、 Muscat なども作付けしており、なかでもシャルドネ・キュヴェ・ボワは世界的に高評価を受けています。

このキュヴェ・ボワは前もって日本で予習しましたが、ブルゴーニュに負けない味わい深い白ワインでした。そして前の晩にホテルのメイン・ダイニングでディナーをいただくときにル・クレットの赤ワイン、フミンをオーダーしたところ、ホテルのソムリエが「これはアオスタを代表する自慢のカンティーナです、いい選択ですね」と褒めてくれました。

 

まずはさきほど見えたタワーのある小山へ。方角によって風の流れや日照時間が異なるので、それに合わせて異なる種類のブドウが整然と植え付けられています。化学肥料を一切使わず、機械も使わないですべて女性の小さい手でブドウの木の世話をしているそうな。。

 

美味しい白ワインになるブドウの赤ちゃんがたわわに実っていました。

 

センターにあるタワーは、かつてワインの試飲に使われていたそう。

 

モニカさんがこのクラシックな大きな鍵でタワーの重厚な扉を開けて、中を案内してくれました。その鍵を持って記念にはい、ポーズ!

 

イチジクの木のある入り口でもう一度、記念撮影。

 

続いて醸造所と樽貯蔵庫、瓶詰めやラベル貼りをする建物へ。それにしても心地よい環境です。

 

白ワインを作る部屋は白い壁と天井で。

 

赤ワインの部屋の壁と天井は赤く塗られています。

 

樽が置かれている部屋へ。

 

すっかりゴキゲンでまたも記念撮影です。

 

いよいよテイスティングのできる建物へまいります。

 

団体客も訪れることのできる広い部屋に私たち2人とモニカさんの3人分のセッティング。

 

ロフト風の2階も教会の様な凝ったデザインで決まっています。

 

モニカさんと愉快なおしゃべりをしながらまずは発泡性のロゼ、そしてみたことのないブルーのラベルのワインをいただきました。

 

 

様々なワインに合わせて、 次々と美味しいお料理が供されました。ちょっとしたレストラン並みです。

 

最後には美味しいドルチェも!安納芋の様な味のするセミ・フレッドはこの地方のドルチェでモンテビアンコという、マロンクリームとホイップクリームでできたものでした♡


こうして酒販店でも料理店でもない、ど素人の私たちをこれほど手厚くおもてなしくださったワイナリーの懐の深さに感銘を受けました。まだ日本には直接の販売ルートがないので、この秋にプロモーションで日本を訪れるのが今から楽しみだとモニカさんが語っていました。こちらにとっても楽しみですね。

 

日本に戻って、2010年のシャルドネ、キュヴェ・ボワと2013年のフミンを手に入れました。

 

最後に最新の紹介動画をどうぞ♪