虎に翼 | やまとうた響く

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日々の出来事や想いを綴っています。エッセイ風に書けたら素敵なんだけれど。

4月からの朝ドラが始まって一ヶ月半になるけれど、前々から楽しみにはしていたけれどほんとに面白い。伊藤沙莉さんがほんとに魅力的だし演技もうまい。そしてオープニングの曲もドラマの内容や伊藤沙莉さんにピッタリとマッチしている。





ブギウギの時はちょっと首長人形が不気味だったけれど😅


それはともかく私は初めて伊藤沙莉さんの存在を知ったのはやはり朝ドラひよっこの時だった。全くの脇役だったけれど、 その時から強烈に惹きつけるものがあり記憶にしっかり残っている。そのことは以前のブログにも書いたことがある。



それにしても小柄でまぁそれほど可愛いこともなく、声もハスキーな彼女が朝ドラのヒロインになる日が訪れようとは思いもよらなかった。けれど親心ではないけれど、当時から印象にあった彼女がよくがんばったなぁ、と大袈裟だけれど感無量な思いすらある。

そしてこの役柄がなんと彼女にピッタリなことか!彼女を選んだのが誰かは知らないけれど拍手したい。日本で女性初の弁護士、さらには裁判官になった実在のモデルのいる役柄だけれど、昭和の初めあたりには女性がその地位を得ることは今とは比べようもないほどの困難だったはずだけれど、その困難に立ち向かうパワフルな女性を強さだけではなく、しなやかにも演じていると思う。


画像はお借りしました


 そしてもう一人私が注目 しているのが後にヒロイン寅子の夫となる俳優さん仲野太賀さんだ。彼もイケメンではないけれど愛嬌のある可愛らしさがある顔立ちで好感が持てる。演技もめざましく上手くなっている気がする。なんと言っても2026年の大河ドラマの主演に選ばれているのだから。


NHKさんよりお借りした画像


豊臣兄弟、と言うタイトルで豊臣秀吉ではなくその弟が主役になると言う、なんとも彼らしい役どころだと思う。




前回の大河ドラマ、どうする家康では佐藤隆太さんが豊臣秀長を演じていた。

そんな仲野太賀さんの豊臣秀長も楽しみだけれど、まずはこれからの朝ドラもますます楽しみだ。ただ時代の背景が、らんまん、ブギウギ、に続きほぼ近い時代設定で、戦争が史実としてどうしても描かれる。今回の虎に翼でも少しずつ暗い時代が描かれてきている。ちょっと観るのが辛くなってくるかもしれない。

ことに仲野太賀さん演じる寅子の夫の境遇が心配になる。史実では亡くなってしまうけれど😭そこで思い出されるのが、数年前の大河ドラマ、いだてんの中での仲野太賀さんの役どころだ。

マラソンの選手で、オリンピック目指していたのに戦争でオリンピックは中止、そして戦地で、愛する妻と産まれたばかりの長男を残して戦死した。その時のシーンがありありと浮かぶ。


画像お借りしました


必死で敵から逃げて走るけれど撃たれてしまい無念の最期となるシーンが忘れられない。その頃はまだ今ほど売れてはいない頃だと思うけれどやはり印象に残る俳優さんだったな、と思う。そんなシーンと今回が重なってしまう。どうしても戦争を描くとなるとちょっと観るのが重苦しい場面も今後描かれててくると思われる。

それはもう少し先になるだろうけれど。そして今回もドラマの序盤あたりに心に残る名言があった。自分自身の備忘録として書いておきたいと思う。

それは寅子が団子屋で松山ケンイチさん演じる裁判官桂場へ自分が思う法律とは、を熱く語る 内容だった。



法律とは人を守る盾や毛布の様なものだと思っていました。闘うための武器だと言う人もいました。でも今はそんな道具の様に使うものではなく、法律自体が守るべき水源の様なものではないかと思うんです。そこに色をつけたり汚さない様に守らなければならない。綺麗なままの水を正しい場所に導かなければならないと。

この言葉に聞き入っていた桂場は、なんだ君は裁判官になりたいのか!?と言いかけ、いやご婦人は裁判官にはなれなかったな、と呟いた。この時代女性が裁判官になることはまだできない時代だったんだな、と知った。

私が感動したのは法律自体が水源の様なものだと言う寅子の言葉だった。私は法律に興味があ るわけでもないし、むしろさっぱり分からないけれど、なるほど、と深く腑に落ちるものがあった。

そしてふと法律ではなくとも人には皆内側にそんな良心と言うべきか、命そのもの、あるいは魂と言うのか、その核の様な水源を持っているのだ、と言われた様な気がした。もう誰も知らないかも知れないほど以前に、押せば命の泉湧く、と言う指圧のCMがあったな、と思い出したけれど、表現するとしたら命の泉がピッタリくる。

そんか自分の水源たる泉は汚れきっていないだろうか!!いろんな色に染まってはいないだろうか!?   そんな風に思えたのだ。汚れきった 泉ならどうすれは元の水源のままの泉になるだろうか!?先がそう長くはないだろう年齢の私に語りかけてくる名言だった。

なかなか水源のままの綺麗な泉に戻すにはかなり骨が折れることだと思うけれど、 この名言は忘れずに心にいつも留めつつ、自分の内側にはいつも綺麗な泉をたたえていたい。そしてこれからの寅子ね活躍、また寅子を取り巻く人々のドラマを楽しみたい。