雛人形とオークション | やまとうた響く

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日々の出来事や想いを綴っています。エッセイ風に書けたら素敵なんだけれど。

この間新年を迎えたと思ったらすでに節分も過ぎ立春も過ぎた。そして二月もすぐに逃げることだろう。特に意識していなかったけれどブログも結構間が空いていた。

こうなると3月の雛祭りもすぐにやってくる。お雛様が大好きな私は嬉しい限りではあるけれど。

ただ昨年はまだ子猫だったうちのニャンズが家族になりお雛様を飾れる状態ではなくなった。お雛様はニャンズの格好のオモチャになって転がし回されどこか家具の裏側あたりに入り込みわからなくなるのは目に見えているので、大事なお雛様は昨年から封印と言うか避難している状態だ。折角美彩さんに作って頂いたお雛様なのに。



それでもちょっとした棚のガラス戸から見える所になら小さなお雛様なら飾れるな、と立ち雛と次女の手製のお雛様を飾った。


このわずかなスペースではあるけれどニャンズに襲われる心配はない。そうしていると別の小さなお雛様もまだ飾れるな、と欲がでてくる。

子供や、孫のものではなく還暦をとっくに過ぎた私の自分のためのお雛様なのでそんなに高価でなくていいし、ただ自分好みのものならば、といろいろネットで探していて、あるオークションで一刀彫りの小さなお雛様を見つけた。

けれどオークションは初めてなので要領がよくわからない。私が見た時にはあと4日を残し1600円だった。もっともここから値段は上がっていくので実際の値段は皆目わからない。

もう少しくらいは出せるかな、と気持が揺れ、オークションを結構利用している風なとーさんに、これ欲しいんだけど、とーさんが入札してくれんかな?と言うと、ちらりと眺めて、これ最終的に三万円くらいになるで!と言う。

えっ!?今1600円だけど、と言うと、あと4日もあるし、最後の数分でどっと値段が上がるんじゃ!今はみんな様子見じゃな、とさすがオークションに慣れているらしいとーさんの言葉にへ~、と感心する。ちょっとそんな争いに参加するのは無理かな、と諦め気分になる。

そしてさらにとーさんらしからぬひと言を発する。古い人形にはどんな因縁があるかわからんで!!だって!!確かに呪いの人形、なんてのもあるけれど。

意外とそういうことにこだわる。以前も私のふるさとで、昔炭鉱事故があったと言う海には絶対に行かなかった。憑かれるかもしれない、と言って。日頃周りを顧みない図太い神経のくせに。

ふ~ん、ま、どうせ落札するのは無理だろうし、と私は金額的に諦めて呟いた。けれど実は立ち雛はメルカリで買ったんだけれどね。毎日目の前に飾ってあるけれど、とーさんには言わずにいる。祟られるで、とか言いかねないからね😒!知らぬが仏よ!

そんなことで入札は諦めたけれど、興味はあるので何度か見ているのだけれど、すでに6750円になっていた😳 やっぱり奈良一刀彫りのお雛様だし、いくら小さくても値段はとーさんが言うようにつり上がるんだろうな、と思う。



4センチほどの小さなこのお雛様、さて、これが最終的にいくらで落札されるのか、もう参加はしないけれど最後まで見届けようと思う。

こんな綺麗ないいお顔のお雛様なんだから、落札した人は幸せになれると私は思う。それが私ではないのが残念だけれど。