ふるさとりの寝不足ブログ~別館~ -37ページ目

ふるさとりの寝不足ブログ~別館~

ふるさとりの寝不足ブログの別館です。
http://hattuto39.at.webry.info/
ここでは漫画・本・映画について詳しくレビューしていきたいと思っています。

飛び込んだ椛は気持ちよさそうに浮かび上がり泳ぎ始めた
ジャブジャブと水が動き涼しい光が乱反射する
「気持ちいいですよ~」と椛は水の中から顔だけ出しニッコリと僕の方を見て笑う
僕も続いて飛び込む
大きな水柱を立て、一旦沈む。そして浮上すると一面に水がまとわりつく。それが心地よく、また沈む
ぷはっ!いいねえ。と独り言を言い、僕は椛の方を向く
椛はバシャバシャと水をかき分ける
「競争しましょう!」と椛は元気良く話しかけてきた
「いいよ!負けないよ!」と僕も勢い良く返事をして泳いでいった

数刻し、今は夕方になった。川から出た僕らはまず、首を思いっきり振り回し、水を弾けさせる
キラキラとした雫が椛の周りを飛びかう
「いっぱい泳ぎましたね。中々やるじゃないですか」
と椛は言ってきた。僕もそれに答える
「早かったね。僕ももうちょっと練習しようかな」
と言い、帰る準備をする
と椛が「あれ?」と素っ頓狂な声を上げる
「……」
「どうしたの?」
その顔は見る見るうちに青くなっていく
「ない……ないーっ!」と森全体に響きわたる大声でもみじは叫んだ
「……ほんとだ!?」と僕もようやく気づく
僕の着ていた上着の下にあったはずの椛の剣が無くなっていたのだった。しかし僕の飛び道具はあった

「ここですね」
あのあと僕らはそのまま下流へ行った
椛の千里眼を使って剣の場所が分かったのであった
下流にいたのは河童の子供達。その子達は目隠しをして、スイカ切りをやっていた。持ってるものは棒ではなく椛から奪ったであろう剣を握っていた
椛はその姿を確認するとバッと走り、河童の子供に近づき剣を握り取り返そうとする
しかし「!」と気づいた子供達は椛の腕を振り払い、二人の河童が反撃する

続く
日差しは高くギラギラと光を放っている太陽を見て少しため息
「暑いですね……」と椛
「暑いねー……」と僕
セミが夏の暑さに負けず騒いでいる
今日は警備には行かないことにした。理由はある。
まず一つはなんといってもこの暑さ。森は涼しいがさすがにこの暑さだと歩いてるうちに倒れてしまう。竹の水筒を持っていてもすぐ切れてしまうだろう
二つ目 脅威の人間、妖怪が暑さでヘタってしまい、今日のうちは平和が訪れているからである
「……それにしても暑すぎる…………」
「そうですね……喉も乾きました……」
僕らは寝そべって、舌を出し暑さを緩和させようとするが、それでも間に合わない
椛はサラシを解こうと胸に手をかけ始める
と、僕はピンと思いついた
「川に行こう」
「……いいですね!」と椛の目が少し光った気がした

もしもの時の武器を持ち、僕らは川を目指す
「ついたぁ……」と椛と僕が息を吐く
目の前に広がっているのは太陽の光を限りなく反射させている水
椛は岩陰に剣を置き、僕も剣を置いた場所近くに飛び道具を置く。その上に今着てきた、上の衣服を被せる
「いきましょう!」と椛はいつもの冷静さを忘れ早速川に飛び込もうとする
「まってまって。ここは運動しないとダメだよ」と椛を静止させる
椛はハッとした顔を作り少し赤面になり準備運動を始める
僕もそれに合わせる。が椛の動きは明らかにソワソワしていて、見ていて面白い
耳と尻尾が楽しそうに揺れている
椛の格好は上はサラシ、下は洋服みたいな水着
ちなみに僕も洋服みたいな水着を下だけに着ている
「水着の着心地はどう?」と聞く
「うーん……前の服よりも動きやすいですね……たまには行きつけではない別の村の服を見た方がいいですね」と答える
僕はここよりも少し遠い場所で生活していた時期もあり、和服と洋服の長所を生かした服装をしている
「さて、準備運動おわり!いくよ~!」と僕が言うと椛は真っ先に川に向かって走り飛び込んだ
この度は私の小説・椛嫁録を見て下さりありがとうございます。この小説は上海アリス幻樂団の東方風神録に出てくる犬天狗と私の家族(犬妖怪)の草樹がどの様に生活してるかを書いてる小説です。
つまるところこれは二次創作というものらしい  のでご了承下さい
あと、この小説は草樹には内緒に書いてあるので教えないでください
 
とある管理人の夫より

あっ、お詫びに明日また投稿するのでお願いいたします
しろべえが山を降りる時とは違く先導してくれる
「へえ……懐かしいなぁ」と久々に見る村を見てそう言葉を漏らす
「おめえってここに来たことがあるのか?」としろべえが聞いてくる
「ああ。ずっと昔ここに住んでいたんだよね」と僕はそう答えておく
「そうだったんですか?」と椛が聞いてきた
「そうだよ。流石に昔と比べるとだいぶ変わってるけどね」
「じゃあ、なんであそこの山に住むようになったんだ?」としろべえがこちらを向いて聞いてきたので小声で答える
「妖怪だからだね」

「ここが河童神社だ」としろべえが説明してくれる
「「酒臭い」ですね」と僕と椛は同時に言う
河童神社は既に賑わっており、焼酎や酒の匂いが充満していた
男も女も全員ベロベロになっていた
河童神社は賽銭の変わりに胡瓜を置き、河童に河での安全祈願を願うために置くらしい
「それにしても、胡瓜が全然おいてないね」
他の神社に賽銭箱がある場所に胡瓜を置くらしいのだが、そこには胡瓜がおいていない
「ああ、それは酔っ払った人が胡瓜を齧らないようにカラクリがあるんだよ」
としろべえが言うと持っていた胡瓜を僕に渡してくる
置け。と言う意味なんだろうと理解し、胡瓜を置いてみる
パカッっと穴が空き、胡瓜が落ちていく
「すごいですね」と椛が感嘆する
続いて椛も胡瓜をしろべえから受け取り入れる
先程と同じくパカッと穴が開き、胡瓜が落ちていく
「おおー」と椛はまた感嘆する
「次はおらの番だな……だけどどうしようかな」としろべえが言う
「どうしたの?」
「助けてくれた河童にお礼したいけど、その河童に届くかな」と心配そうに言う
「名前掘ればいいんじゃないでしょうか?」と椛は言う。しろべえはそれだ!と言う
「短刀かしてくれねえか?」としろべえがもみじに尋ねる。しかし椛は断った
「おいそれと渡すわけにはいきません」と椛が言うと
しろべえは家に戻るしかねえなと言って逆戻りしようとする
「まった!僕のでよければ貸すよ」といい、僕は自分の懐にあった短刀を取り出し、しろべえに渡す
「ありがてえ。使わせもらう」と意気揚々に名前を掘り始める
と椛を見ると怪訝そうな顔でこちらを見つめてきた。僕はその顔に耳を近づける
「(やすやすと武器を渡すなんてありえないですよ。襲いかかってきたらどうするんですか?)」と小声で訪ねてきた
「(その時は峰打ちをやればいいでしょ)」と答える
「(物騒ですね)」と椛がいい少し吹き出す。どっちが物騒なんだよ。と
「できた!」としろべえが喜ぶ
「ありがとうな」としろべえは短刀を鞘に入れ返してくる
それを見て椛は少し安堵した表情を作る
しろべえは名を書いた胡瓜を神社に置く
胡瓜は穴の底に消えていった

「旅人さん、今日はありがとうございます。なんでも、ワシの子に胡瓜を持たせてやったりとかもしたそうじゃないですか」
としろべえの父親が謝辞する
僕は笑顔を作り「いえいえ、そんなことはないですよ」と返す
その後、お礼に酒を貰いそこで飲むことになった
一杯、二杯で止めておいたが、中々いけるのが飲みすぎると、帰りが危険なので程々にしておく
椛は一杯だけ飲み、程々にしておくらしく、僕が飲み終わるのを待っていた
「あっ!大婆さまだ!」と村人の一人が叫ぶ
一人の村人が見た方向を見ると一人の老婆がこちらへ歩み寄ってきた
「……」と大婆と呼ばれた老婆は僕をじっと見つめていた
「こんばんは、お邪魔させてもらってます」と僕は挨拶
続いて椛も「こんばんは」と礼をする
「ついて来なされ」と老婆は僕と椛にそう言い、ゆっくりと回り、元来た道を戻っていく
僕と椛は顔を見合わせ、頷き、老婆について行くことにした

「お主ら、妖怪じゃろ?」といきなり老婆はそう聞いてきた
「違いますよ。僕たちは旅人」と反論しようとするが老婆は静かな声で
「においと雰囲気でわかる」と言ってきた
「ほれ、その頭巾の下には獣の耳が生えておるんじゃろ?」
と言ってきたので、僕と椛はまた、顔を合わせる
僕らは観念した。その証に耳を隠していた頭巾を取る
「ここの村は賑やかじゃろ?」と老婆が聞いてきた。それに答えたのは意外にも椛だった
「はい、村の人達も良い人でした」と椛は言う

長くなったのでここで区切りますOTL
僕たち三人は山道を降りていた
前から椛、男の子、僕の順で降りていく
「まったく……夜の森の地面を歩くことなんて、私もやったことがないのに」と椛は呆れている
「ごめんな……」と僕は言う
「別にあなたが謝ることではないですよ。この子が無知なために起きた事ですからね」と彼女
「ごめんなさい、妖怪さん……」と男の子は少し落ち込んで俯く
なぜこんな事になったかと言うとそれは数刻戻す

「泊めてください!」
と男の子は懇願した
「いやいや、なんで?」と僕はちょっと慌てて聞く
「夜の山に入って、生きて出られたものはいないって父ちゃんに言われたから、もし森で迷ったら泊めてもらえって……」
それはここより妖怪が少ない山での方法だろうと僕は少し頭を抱える
椛を見るとあきれ顔で男の子を見ている
「ここは妖怪の森ですよ。あなたの言ってる対処法は普通の山でのこと。ここで普通泊まったら最後、死にますよ?」と椛の説教が始まった
「そして、普通の人間はこの山にはいません。私達があんまり人間を食べない種族だったから良かったものの他の妖怪の一家なら眠ったところをがぶり!ですからね」
と言うと男の子はまた涙目になる。(ちなみに僕らは極度の飢餓じゃないと人間は食べない)
「じゃあどうすれば?」と聞いてきた
「登ってきた時に私の目を欺いたように、降りるときもそうすれば良いでしょう?」と椛の一言
この子はちょっとした気配を消す程度の能力を持っていたらしく、椛の千里眼でも見抜くことができなかったのでそれが尺に触っているらしい
「おらの能力は夜になると消えるんだよぉ!」
と椛が怯むほどの大声を出した
「……それにおらが帰るのが遅くなったのはお前にどつかれて気絶したせいだろう!?」
「他人の家の物を盗んでおいて何ですか!?」
と椛と男の子の口論が始まってしまった
「分かった、じゃあこうしよう」と僕がとっさに思いついた案に二人は乗っかった

「前方良し。進みますよ」と椛の声
椛は手に刀、僕は飛び道具、男の子は胡瓜をそれぞれもって下山していく
目的地まで半分まで差し掛かる。何も問題はない
「おかしいですね……」と怪訝そうに彼女は言う
その後何もなく下山した
「ありがとう、妖怪さん」と男の子はお礼をする
「お礼はしなくて良いからお祭り案内して?」
これが交換条件
護衛をする代わりに、河童祭りを案内してとお願いしたのだ
最初は椛は反対だったがちょっと興味を持ったらしく、下山していた時にあんなことを言っていたが内心楽しみにしていたらしい

下山した場所から何十歩か歩くと人の声が聞こえてきた
僕と椛はそれが聞こえてきたと同時に頭巾をかぶり、耳を隠す
「ここがおらの村だ」と男の子が紹介する
「しろべえ!どこ行ってたんだ!?」と一人が走って寄ってくる
「とうちゃん!」と男の子……もといしろべえはお父さんのもとに行く
ゴンっとげんこつを貰っていた。その拍子に胡瓜を落とす
「おんどりゃ、人を心配させるな!」と父と怒鳴り声が聞こえる
「ごめん父ちゃん!堪忍してや!」と男の子が叫ぶ
泣いている男の子の肩を掴みながら「すまんな旅人さん……わざわざここまで連れてきてくれたんだろ?」とお父さんは言う
「いえいえ……僕たちはこの子にこのお祭りの案内をしてもらおうと思って一緒に来たんですよ。すまないと言うのは私達の方ですよ」と僕は弁解する
「そうなんですか。おいしろべい!この旅人さんを案内しろ!」とお父さんがしろべいに言うとしろべいはこくりと頷いた