http://ameblo.jp/hattashingo/theme-10073972627.html

首長選挙など当選者がひとり
だけという選挙戦の戦い方
選挙コンサルタントの八田晋呉です。
昨日東京都知事選挙の投開票が
行われ予想通り舛添候補が
新しい東京都知事に就任することが
決まりました。
次点の宇都宮候補とはダブルスコアの差。
脱原発候補である
2位の宇都宮候補と、
3位の細川候補との得票数を
足しても舛添候補の得票数には
届きませんので、
結果としては圧勝と言えるかと思います。
この結果については、
すでに各メディアやネットの中で、
様々な分析がなされています。
そこで私は、
首長選挙や定数1人の小選挙区選挙を
立候補者が戦う上での重要なポイントに
ついて触れておきます。
ひとりだけが当選する選挙戦において、
勝利するためのキーポイントは何だと
思いますか?
それはズバリ、
『バランス』
です。
先日、
高2の娘の通っている予備校の
担任の先生からこんな話を伺いました。
センター試験で高得点を取る生徒、
難関私立校3科目受験で高得点を取る生徒、
これらの生徒に共通する特徴は、
極端に点数が取れない“穴”科目がない
ということらしいです。
要するに、
全ての科目においてバランスの取れた
得点を重ねることのできる、
“オールラウンダー”であると。
私は自分のセミナーで、
選挙と大学受験の共通点を指摘します。
1に準備(計画と実行)、2に準備、
3、4がなくて5に準備です、、、と。
何十人という当選者が生まれる市議選であれば、
住居地域周辺の応援、
極端に言えば住んでいる大世帯マンションから
ひとりしか立候補者がいない場合、
そのマンション住民からの得票を基礎票として、
当選することもあるでしょう。
あるいは、
他の誰とも被らない特化した
ひとつの政策公約を主張して、
同じく当選のための基礎票を
得ることができるかもしれません。
しかし、
1人選挙区ではその戦術は通用しません。
ましてや、
東京都のような多くの有権者を対象とした
選挙戦ではなおさらのこと。
おのずと、
ある程度万人受けする政策公約を
並べる必要があります。
ここから先は少々世知辛い話しに
なるのですが、
現実問題として、
所得と支持政党ならびに支持する候補者の
関連付けは不可分です。
データをご覧ください。
今回の東京都知事選の区別の開票結果です。
http://www3.nhk.or.jp/shutoken2/senkyo/#map1
左上の、
開票所別(区市町村)
というテキストリンクをクリックすると、
地区別の得票数を確認できるページが
表示されます。
注目すべきなのは、
どの地区でも1位は舛添候補ですが、
2位になった候補者は地区によって
異なるという点です。
次点になった宇都宮候補ですが、
千代田区、中央区での得票数は4位です。
足立区、荒川区での得票数は2位です。
宇都宮候補は、
富裕層の割り合いの大きい前地区より、
共産党の強い下町地区でより大きな
得票をしたということが解ります。
そして舛添候補には、
この偏りがなかったという事実です。
政策公約には、
低所得者層、中流層、富裕層のそれぞれが、
共感できる政策を『バランス』良く並べ、
全ての有権者層から支持を得たのです。
大学受験で言えば、
不得意科目を作らなかったのです。
脱原発や危機管理のプロというワンイシューでは、
争点になるならないという議論の前に、
東京都のように当選するために大量の得票が
必要となる選挙では、
当選することは難しいのです。
ある映画の中に、
こんなセリフがあります。
「この世で一番芸術的なのは他人への愛だ」
1人区選挙で勝ち抜くには、
あらゆる階層の有権者を思いやる愛情が必要です。