http://ameblo.jp/hattashingo/theme-10073972627.html

有権者は政治家のどこを見ているのか
選挙コンサルタントの八田晋呉です。
朝から自宅マンション周りの
雪かきをしました。
今週の平日に、
雪かきを想定してシャベルを
購入しようと近所のDIYに
行ったら売り切れでした。
備えあれば憂いなしと
いきたかったのですが。
デッキブラシで代用です。
さて、
本日は久しぶりの書籍紹介です。
タイトルは『日本共産党の深層』
著者は政治家に関する著書も多い大下英治氏。
以前取り上げた、
『田中角栄秘録』
http://ameblo.jp/hattashingo/theme5-10072545960.html
もこの著者の作品です。
なぜこの本を選んだかと申しますと、
昨年の参議院議員選挙の東京選挙区で、
同党の吉良よし子という候補者が、
定数5人のところ70万票余りを獲得し
3位で当選しました。
吉良さん(当時30歳)に関する
マスコミ報道に接する中、
彼女の選挙の戦い方に
無所属新人候補者にとって参考に
なる部分があると感じたからです。
本文中結構なページを割いて、
彼女のことが紹介されています。
これが↓吉良よし子公式サイトです。
http://kirayoshiko.com/
右上にある、
日本共産党の赤文字のロゴがなければ、
同党の議員とはパッと見では
気づかないようなデザインです。
事実、
トップページ直下の2階層目に遷移すると、
日本共産党のロゴのサイズが小さくなり、
ロゴの色も赤からサイト全体の
トーン&マナーに合わせた
オレンジ色に変わります。
昨年の参議院東京選挙区は、
自民党候補者2名に公明党代表、
そしてタレントの山本太郎候補も
立候補するという激戦区で、
浮動票層からの激しい票のブンドリ合戦が
繰り広げられました。
その際、
いかに共産支持層以外にも支持を
拡げられるかが、吉良さんの
選挙戦におけるテーマだったかと思います。
結果、
普段共産党を支持している層以外からも
集票しての70万票獲得でした。
どのようにして彼女の支持が拡がったのか、
この本には記されています。
以下ポイントを要約します。
・勝手連的な周囲のサポート
毎週金曜日の首相官邸前抗議デモ参加などで
知り合った人々が、フェイスブック上で
「勝手連 キラキラサポーターズを始めます」
というページを立ち上げ、その流れの中で
写真集の発売からアイドルなみに演説時の
“コール”まで出来上がるという
盛り上がりを見せ、それらの人々が
ボランティアとして選挙戦をサポートし
最終的には大きな力となった。
・同世代の若者が共感を抱けるアピール
早稲田大学卒業時の就活では60社に
エントリーシートを送るも落ちまくり、
親に心配をかけまいと電話線を引っこ抜いて
連絡を絶つ、やっと内定を貰ったのは、
第一志望の業界ではなく
上り調子の業界とは決して言えない印刷会社。
選挙では、大手企業のブラックな就業の実態を
徹底的に追及する姿勢と街角での演説。
これらは、同世代の若者であれば、
どれかひとつくらいは自分にもあてはまる
こととして、一定の共感を得られたに違いない。
・充分な準備期間
この本によれば、
参議院選挙の候補者としての党からの
打診は、すでに選挙本番18か月程度前から
あったようである。
18か月あれば充分な事前準備ができる。
とにかく有権者は、
選挙前だけちょこっと駅に立って、、、
というような姿勢を好まない。
「どうせ選挙のためだけでしょう」
というわけである。
確かに、
この街をこの国を良くしたいという気持ちに、
本来職業(議員か否か)も肩書きも
関係ないのである。
その志は、議員であろうがあるまいが、
やる気になればいろんな実践の仕方が
あるはずである。
選挙が近づいてきたら駅に立ちチラシを配る。
その目的は選挙に当選するためである。
なぜならば、
選挙に落選したあとも、
その活動を続けている人をほとんど見たことがない。
(また次の選挙が近づくと彼らは現われる!?)
吉良さんは、
この充分な準備期間を利用して、
反TPPや国防軍反対のデモに参加して
共産党関係以外の人たちと出会ってきたようだ。
さて最後に、
これはよくセミナーでもお話しするのですが、
有権者は候補者のどこをみて投票するのか?
ということです。
政策、人柄、経歴、実績、政治信条、、、
もちろんこれらも重要です。
しかし有権者の気持ちが動く
(=1票を託すという行動)のは、
その候補者の、この街をこの国を良くしたい
という“本気”を感じた時です。
すなわち選挙とは、
候補者自らの本気の度合いを、
どれだけ有権者に見せられるか、
伝えられるか、という戦いの場なのです。