Banbi通信 VOL.328 | 初鹿明博オフィシャルブログ Powered by Ameba

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衆議院選挙 初鹿明博 比例区で3期目の当選!

 立憲民主党は大躍進、55議席獲得し、野党第1党へ

 

 10月22日に投票が行われた衆議院選挙、私、初鹿明博は小選挙区で敗れたものの比例区で3期目の当選を果たす事が出来ました。

 9月28日の解散の日に、前原代表が民進党として選挙を闘わず希望の党と合流すると表明しましたが、市民の皆さんや他の野党と一緒に憲法違反だから白紙撤回しろと言い続けて来た安保法に賛成でなければ希望の党で公認しない、「排除する」と小池百合子希望の党代表が発言したことがきっかけとなり、私は枝野幸男さん達と一緒に立憲民主党を立ち上げ、この党で選挙戦を闘うことになりました。

 結党する時点ではどうなるのか分からず、厳しい選択ではありましたが、自分のこれまでの主張を曲げることなく、今迄信念を持って主張してきたことをそのまま主張して選挙を闘うことが出来たので、この選択をして本当に良かったと感じています。

 そして、一瞬選挙に出ずにこれで政治家を辞めようか思い、何故、自分が選挙に出るのか、政治家を続けるのかを改めて考えることが出来たので、前原代表や小池都知事にはむしろ感謝しています。

 自分は初当選以来、どんな境遇で産まれても人は誰もが等しく尊重されるべきで、全ての人が自分らしい人生を歩み、自分の行きたい人生を挑戦出来るような社会を作りたいという信念で政治活動を続けて来ました。

 この思いは政党が変わろうが変わらない信念であると確認が出来たからです。

 また、今回の選挙は、一緒に安保法反対の運動をしてきた市民の皆さんに推していただき、共産党が候補者を下ろし、小選挙区では私に投票するよう呼び掛ける等、市民と野党が連帯して選挙を闘うという初めての試みが生まれました。

 選挙戦を通じて自分の今ある立場は自分だけの力で勝ち得るものではなく、多くの皆様の支えがあって自分という存在が代表になっているのだと再認識しました。

 このバッチには多くの皆様の思いが詰まっているのだという気持ちを常に忘れずに進んでいこうと思います。

 さて、今回の選挙結果についてですが、マスコミが自公、希望と維新、そして、立憲民主・社民・共産の3極構造になったと報じましたが、ここ16区はまさにその構造での争いとなりました。

 非常に保守的な地盤で公明党の区議会議員が13名もいるという非常に公明が強い地域ですので、そう簡単に小選挙区で勝つことは出来ないとは思いながらも、今回は、共産党が候補者を下ろして、市民が推す野党候補として私に一本化されたので、絶対に小選挙区で勝たねばならないと臨んだ戦いでしたが、私の力不足で小選挙区で勝つことは出来ませんでした。

 天候が悪く投票率が伸びず、過去最低の前回を更に下回り、47.49%と全国平均を6ポイントも下回る結果となってしまいました。

 投票率が伸びていれば、もう少し結果が異なっていたのかもしれないと思う方もいらっしゃると思いますが、この低さは誰にも入れたくないと考えた方が多かった証で、私自身への批判の多さの結果ではないかと受け止めています。

 更に、落下傘の希望の党の候補に5万票以上獲得され、安倍批判票を吸収しきれなかったのは、私に対する批判も強くあったことと感じています。

 また、比例での投票では無効票が約3千票であるのに選挙区では1万3千票にも上ったのは、私に対し不信感がある方が多くいたことが原因だったのかもしれません。信頼を獲得するのは容易ではありませんが、この任期中、今まで以上に国会で活動して、信頼を回復すべく精進しようと決意を新たにしています。

 全体の結果についてはご承知の通り、自公が衆議院の議席の3分の2を超える313議席を獲得しました。

 安倍総理を退陣に追い込むどころか、来年の総裁選での再選もほぼ確実にする結果となってしまったことは非常に残念であり、日本の国のこの先を考え、本当に大丈夫なのかと非常に心配しています。

 今まで以上に、数の力に任せて乱暴な政権運営をして来そうで、ある意味怖いです。まさにしっかりと政権に対峙する野党の存在が非常に重要になります。

 その点では我々、立憲民主党が希望の党を押さえて野党第一党になれたことは本当に良かったです。解散時15議席でしたので、これが55議席になったのは大躍進です。民進党から希望の党にいった仲間の出ている選挙区には候補者を立てないという紳士的な態度で選挙に臨んだため、候補者数が限られていたにも関わらず比例で希望の党を大きく引き離す得票を獲得出来たのは国民が望む野党の姿は希望の党のように政策的には安倍政権と変わらないような政党ではなく、しっかりと反対側に立っている政党を求めていたのだという事が明白になり、今後の野党再編にも大きな影響を及ぼすと思われます。

 この任期はまた野党再編の4年間になりそうです。まずは参院だけで残っている民進党がどうなるのかが直近で起こる野党側の大きな変化でしょう。前原代表が当初考えていたように選挙後に丸ごと合流するということには絶対にならないので、分裂するのか、現状のまま参院と地方のみの政党として当面存続するのかが年内に決まることでしょう。

 野党がごたごたしていることは結果、与党を利することになるだけなので、早く、野党側の色分けがはっきりするようにしなければならないと感じています。

 今回の選挙は安倍総理のモリカケ疑惑隠しのために突然行われたようなもので、まさに安倍総理の作戦が大成功したことになります。野党の側は単に野党第一党の民進党が分裂して、弱体する結果となっただけで、何の得も無かった選挙だったと感じます。

 唯一救いがあるとしたら、民進党が分裂するに当たって、譲れない政策や理念が何なのかということや政治に対する姿勢が明確になったことです。立憲民主党をもう一度、自民党に変わって、政権交代出来る政党に大きくしていかなくてはならないと考えています。しかし、その時に過去の失敗を繰り返さないよう、小選挙区制になった為に自民党で本当は出たいのだけど選挙区が空いていないから野党の側で出るという人を入れないことが必要だろうと思います。いずれにしても、新たなスタートです。

 この議席、私一人で勝ち取ったものではなく、多くの市民の皆さんとの共闘によって勝ち取ることが出来た貴重な議席であるということを忘れずに、今まで以上に国会で安倍政権の問題点を明らかにし、国民の暮らしを守るために悪政に立ち向かって参ります。

 今後も、私の活動にご注目していただけると幸いです。これからもよろしくお願いします。