Banbi通信 VOL.318 | 初鹿明博オフィシャルブログ Powered by Ameba

初鹿明博オフィシャルブログ Powered by Ameba

初鹿明博オフィシャルブログ Powered by Ameba

東京都議会議員選挙2017

都民ファーストの会が圧勝!都議会自民党は大惨敗!

 

 7月2日の都議会議員選挙、小池知事が代表を務める都民ファーストの会が圧勝。

 都議会自民党は現有議席の半分にも届かない23議席の大惨敗。

 そして、小池知事VS自民党の構図の中で、存在感を示すことが出来なかった民進党は選挙前に多くの議員、候補が離党し、都民ファーストの公認もしくは無所属での推薦となった上に、現有議席の確保にも至らない5議席に留まるという情けない結果になりました。

 告示前は自民党と都民ファーストのどちらが第一党を獲得するかが焦点であった事を考えると、告示後に地殻変動が起こって地滑り的に都民ファーストが勝ったというよりも、自民党が負けてしまう結果になったのだと感じます。

 その原因は、都政とはおよそ関係のない、豊田真由子議員の「このハゲ〜」という秘書への暴言暴行に始まり、下村博文都連会長への加計学園ヤミ献金、稲田朋美大臣の「自衛隊としてお願いします」発言などが大々的に報じられたことが大きかったと思います。

 そして、極め付けは、選挙戦最終日に初の街頭演説を行った安倍総理に対して、集まった聴衆から「安倍辞めろ」の大合唱が沸き起こり、総理が逆ギレして「こんな人達には負けられません」と言ってしまったことも大きな影響をもたらしたと思います。

 この秋葉原での街頭演説、共産党等が組織を動員して抗議をさせたとツイートした著名人もいたようですが、実態は全く異なっており、共産党も労働組合の連合もその他普段から政治に関わっているような市民は選挙最終日でそれぞれが応援している候補の応援が忙しく、総理の演説どころではなかったはずで、秋葉原には自然発生的に多くの安倍政権に不満を持つ方々が集まって来たのだと思います。

 つまりは、これが今の一般的な国民の意識なのではないでしょうか?

 森友学園に加計学園という二大疑惑に対してキチンとした説明を果たさない、憲法や法律を無視した驕り高ぶった安倍政権に対しての不満が限界を超えてきたのだと思います。

 この選挙の結果は安倍政権の終わりの始まりに必ずなっていくと確信しています。自民党内から安倍おろしの動きが出て来ないようでは日本の政治は益々危うくなってしまいます。

 ここまで安倍政権への批判が高まっていく上で森友学園、加計学園に対する国会での追及がかなり影響しているものと思われますが、この問題を取り上げて来た我が党の若手の議員の頑張りの成果は我が党の候補には全く行かず、都民ファーストの候補を当選させることに貢献したと言えると思います。

 また、自民党は倒さないといけない、だけど、小池知事はちょっと信用出来ないという方々の多くが民進党ではなく共産党に大きく流れて行ってしまったことは我が党の限界を感じさせられました。

 つまりは今回の選挙は自民党、民進党という国政の2大政党が負けた選挙になりました。

 我が党は党の存続も含めて解党的な出直しを図らないと幾ら国会で頑張って結果を出しても選挙では選ばれない党に終わってしまいます。

 さて、地元、江戸川区についてですが、ご承知の通り、我が党の候補者であった田の上氏が民進党を離党して都民ファーストの公認で出馬しトップ当選しました。この最大の要因は我が党が候補を立てなかったことだと思います。

 党内からは対立候補を立てて戦うべきだという強硬意見もありましたが、地元の責任者である私の判断で候補擁立を見送ることとしました。

 その理由は第一に自分が離党した時に対立候補を民主党に立てられ、みんなが嫌な思いをすることになったことです。離党したかつての仲間の足を引っ張ることはしたく無かったからです。そして、ここで民進党が候補者を立てることは結果として自民党を利することになると判断したからでもあります。非自民の候補者を多く立てれば票が分散し、結果、自民党候補が浮上して来ます。それだけは避けたいという思いもありました。

 しかし、この判断に対して多くの民進党支援者から投票する人が見つからない、誰に入れて良いのか分からないという問いを投げかけられました。私自身も今回は地元で一度もマイクを握ることなく選挙期間を終えてしまいました。

 民進党としての考えを地元で訴えられなかったことは少々残念でありました。

 いずれにしても、今回の選挙結果が次の衆院選に影響が無いかというとあると思います。民進党にはかなり厳しい状況が生まれたと考えていますが、民進党で当選した候補者を見ると選挙の有る無しに関わらず日頃から街頭に熱心に立ち、議会でも活発に活動する等、真面目に政治に取り組んで来た方ばかりです。

 この点では有権者は見ていないようで見ているのだと思います。

 この事を信じてこれまで通り真面目に国会活動に取り組み、その事で評価していただこうと考えています。

 今後も国会でどのような事に取り組んでいるのか可能な限りお伝えして参りますので、引き続きよろしくお願いします。