Banbi通信 VOL.287 | 初鹿明博オフィシャルブログ Powered by Ameba

初鹿明博オフィシャルブログ Powered by Ameba

初鹿明博オフィシャルブログ Powered by Ameba

維新の党 分裂へ
野党再編が必要で、安倍政権への擦り寄りはあり得ない!

 既に報道等でご承知の通り、維新の党が大阪とそれ以外に分裂することとなりました。
 日本維新の会が次世代の党と分裂し、みんなの党と分裂した結の党と合併して維新の党は1年前に結党しましたが、1年で再び分裂ということになりました。
 皆さんから、どっちに行くのとしばしば聞かれるので、結論から先に申し上げますと、「おおさか」には行きません。そのまま維新の党に残って、野党再編を目指します。
 私は、保守対リベラルの対立を超えて改革勢力の結集という綱領に期待し、昨年末の総選挙の公認をいただき党に所属することになりました。
 2年振りに国政復帰を果たし、私なりに自民党に対抗出来る大きな野党を作るべく、他の野党との連携を模索して参りましただけに、今回のような形で党が分裂してしまうことは残念でなりません。しかしながら、野党再編よりも安倍政権への協力を進めたい方々と同じ党に居続けることは難しいので分裂は止むを得ないのでしょう。
 私の感覚では、昨年の衆院選で維新の党に一票投じてくれた方の大半は、自民党に協力するなどとは考えていなかったと思いますので、政権に擦り寄る事ほど投票してくださった方々への裏切りはないと考えます。
 民主党と連携するとも考えていなかったはずだという批判が来るかもしれませんが、確かに野党第1党の民主党に期待出来ないという方が維新の党に投票して下さっているのは確かだと思います。しかし、それはあくまでも自民党に対抗する野党として維新を選んでいるのであって、政権に協力することを期待して票を入れた方はほぼゼロだと思います。そう考えると、野党第1党の民主党と一定程度連携していくことは当然の流れだと感じます。ましてや、憲法を蔑ろにして、アメリカの軍事行動に付き合わされることになる一方、我が国の防衛には全くプラスにならない違憲法案が民主的な手続きも吹っ飛ばして成立させた状況にあるのに、政権への協力なんて考えられません。
 今回の分裂騒動の背景に政権に擦り寄りたい大阪系と野党再編をして自民党と対決できる大きな野党を目指している現執行部側との路線対立だということを皆様にはご理解いただき、どちらが先の総選挙で維新の党に期待して票を投じてくださった皆様の意に沿うものなのか判断していただきたいと思います。
 野党再編、野党の再結集というと単に維新の党と民主党が合併、もしくは、民主党に維新の党が吸収されてしまうと勘違いしてしまう方がいるようですが、松野代表が予てより主張しているのは、民主党も維新の党も解党して、新たな政策と理念の下に、同じ志を持つ議員が集まって新党を作るということで、そこには民主、維新以外の政党の議員の参加も呼び掛けていくことになるのであって、単純に民主と維新がくっつくというものではありません。
 いずれにしても野党がバラバラで選挙になると同じ選挙区に候補者を立て合ってしまえば、結果として自民党を有利にしてしまうだけであって、本気で自民党を政権の座から引きずり下ろそうと考えるなら、野党が纏まっていくのは当然のことと思いますし、国民の多くもそのことを望んでいると思います。
 今回の分裂騒動で、「おおさか」の新党を作ると言っている方が、我々に対して、口汚い言葉で罵っていますが、有権者の皆様からすれば、どっちもどっちと見えてしまうのではないかと感じます。少なくとも公の人間が使う言葉では無いような汚い言葉遣いをして批判していることには驚いてしまいます。
 また、「維新の党の国会議員は地元で何も活動していない。永田町で楽しい国会議員生活を楽しんでいるだけ。」との批判をしているようですが、各議員が地元でどのような活動しているのか確認しての発言なのか聞いてみたいものです。
 少なくとも私は当選以来、いや、都議会に初当選する1年前から15年近く、平日の朝は毎日駅頭に立ち、この通信を配り続けています。2期目の当選後も、党の会議や勉強会などが朝から入らない限り、駅に立ち続け平均して1日400枚のビラを配って来ていますし、毎月一回、だんらん会という会を開催して約4~50名の方と語り合っています。政経フォーラムという100名規模の勉強会も今年3回行なっていますし、夏休み期間は約90か所の盆踊りに顔を出して地元の皆様と意見交換してきました。そして、国会活動としては、委員会質問を20回、質問主意書は38本提出し、議員立法も3本作成(さらに3本は作成途中)して、そのうちの2本は政府案に対する修正案として国会に提出もしています。楽しい国会議員生活を楽しんでいると揶揄されるようなことはなく、真剣に国民生活を向上させるために取り組んでいますし、地元活動もしっかり行なって来ていると思うのですが、大阪の方からすると、これでも何も活動していないとの評価になるのですから、余程、大阪の議員さん達は活発に活動されているのだと驚いてしまいます。私としては国会での活動を疎かにせずに、地元での活動を行なうには、これが限界に近いと感じていますので、大阪の議員さん方が、何をどうしているのか伺ってみたいと思います。
 党の代表選挙で勝って自分の達の思う通りにしようと全ての党員が同じ一票になるような制度を求めながら、大阪系の議員が党員を集められない中で、私はじめ元民主党の議員が大量に党員を集めたことで、代表選挙で勝ち目が無いと思うと、今度は、新党を作ると言い出し、分党を求めてくる。自分たちの主張が全て正しくて、言うこと聞かないと維新スピリッツに反すると批判してくる。そして、最後は、橋下人気で当選したのだから言うこと聞くのが当然だとなる。そして、円満に解決しようと言い分党を求めておきながら、マスコミに向かって残る議員を口汚く罵る。これでは、折り合えるはずはありません。
 結果、新しく出来る大阪の政党に移る議員を除名するという残念な結果になってしまいましたが、党を分断するという明らかな反党行為を行ない、残留する議員を罵っているのですから、厳しい処分を下さざるを得なかったと感じます。
 今度は、自分達が新党を作ると言ったことで代表選挙の実施を延期せざるを得なくなり、執行部の任期を延長したのに、今度は、執行部は任期切れで正当性が無いから除名も無効で、自分達だけで臨時党大会を開いて新しい執行部を作ると言い出す。
 こんな泥仕合をしている場合では無いと思わないのか不思議で仕方ありません。
 いずれにしても、野党が内輪もめしている場合ではありません。早くこの分裂騒動にケリをつけて、野党再編を進め、自民党に対抗出来る勢力を作り出さないとならないと感じます。
 あくまでも敵は自民党、安倍政権。憲法違反の安保法案を廃案にするためにも野党が結集して参院選、来るべき衆院選に臨んでいかなくてはなりません。
 私はぶれることなくこれまで通りの主張を貫いて参りますので、引き続きのご支援、よろしくお願い申し上げます。