「シズコさん」佐野洋子著(母との葛藤) | ほめる・わらう・愛と光と感謝の輪

ほめる・わらう・愛と光と感謝の輪

「地球ほめ笑い企画」を共同主宰。「ほめカード」「自己紹介ほめトランプ」共同制作。ほめ笑い講座・ラフターヨガ・感謝法伝授・人生の目的を知る講座・マリアヘッドヒーリング伝授・随時開催。

「シズコさん」佐野洋子著   新潮社発行


  シズコさん・・・と言う洋子さんの母親との葛藤


  そして最後痴呆になり みとりをするまでの話が


  赤裸々に書かれた本。


  最初の「母さんに かわいがられたことはない・・・」


  というところから、激しい親子の葛藤が これでもか・・・


  というように出てくるので 読んでいてちょっと胸が苦しくなる


  感じがする。


  そこから 痴呆が出て洋子さんが一緒にいられなくなり 


  老人ホームにお母さまを送ったときから、また新たな葛藤が出てくる。


  母を捨てた・・という意識に さいなまれていく。


  最後に母と子が 穏やかに 許された・・・と感じる瞬間がある・・・。


  そこを引用する。


  「あの山越えて、里越えて」とうたいながら私は母さんの白い髪


  の頭をなでていた。


  そして私はどっと涙が湧きだした。自分でも予期していなかった。


  そして 思ったもいない言葉が出てきた。


  「ごめんね、母さん、ごめんね」号泣といってもよかった。


  「私悪い子だったね。ごめんね」母さんは正気に戻ったのだろうか。


  「私の方こそごめんなさい。あんたが悪いんじゃないのよ」


  私の中で、なにか爆発した。


  「母さん、ぼけてくれて、ありがとう。神様、母さんを呆けさせてくれて


  ありがとう」


  何十年も私の中でこりかたまっていた、嫌悪感が、氷山にお湯を


  ぶっかけたように とけていった。湯気がはてしなく湧いてゆくよう


  だった。


  母さんは一生分のありがとうとごめんなさいを、呆けて全部バケツを


  ぶちまけるようにいま空にしたのだろうか。


  私はほとんど50年以上の年月、私を苦しめていた自責の念から


  解放された。私は生きていてよかったとおもった。ほんとうに生きて


  いてよかった。


  その日が私にとって一生一度の大事件だとおもえた。


  私は 何かにゆるされたとおもった。


  世界が違う様相におだやかになった。


  私はゆるされた、何か人知を越えた大きな力によってゆるされた。


  私は小さな骨ばかりになった母さんと何度も何度も抱き合って


  泣きじゃくり、泣きじゃくりが終わると、


  風が直った時の朝のような気がした・・・・・


  

*****************


 ホ・オポノポノのように


 ゆるしてね ごめんなさい ありがとう・・で人生が変わって行く事を


 この本で 明らかに 知った・・・・。



喜びの輪 が ひろがる ヒーリングスペース
  AMALAS  
http://amalas-love.com


ペタしてね