文アル司書官が「夢見る帝国図書館」をめぐる旅【昨日の話・前編】 | 埼魂―雄志の人間事情

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私は、いまのこの現実を愛する。冗談から駒の出る現実を。(太宰治「創作余談」)
動画投稿やイラストの話や雑談をします。

坂道にきゃっきゃしていたせいで、足首が痛いです。

 

どうも、雄志です。

昨日、東京都内にお出かけしていました。

前編は聖地巡りの話です。

 

中島京子さんの「夢見る帝国図書館」に出てくる場所に行きたかったんですが、なかなか機会がなく。

国際こども図書館でちょうど旧帝国図書館に関係した展示をすると聞いたので、このタイミングでやることにしました。いわゆる聖地巡礼ってやつを!

 

で、朝9時。場所は御茶ノ水駅

日本で初めての図書館としての機能を果たしていた湯島聖堂からスタートするはずだったんですが、早すぎた!!!

乗換がめちゃくちゃスムーズだったんだもん・・・。

電車乗ってる間に天官賜福3巻読んで表紙のシーンで「衛生兵ー!!」なったりしたけど。

でも、御茶ノ水駅でやりかったことがあるんです!

「すずめの戸締り」のあのシーンを!!

「そうたさん!!!」と叫ぶあの場所に!!

朝9時からなにしてるんですかね。聖橋で。

ニコライ堂見て「風早巽(あんスタ)じゃん」なったりもしつつ、神田明神に行くなど。

神田明神だよ、雨彦氏。

9時だから人が少ないけど、それでも海外の観光客が多いのは流石円安・・・。

そして「この陰陽師みたいな人誰ですかって聞かれなくてよかった。掃除屋だよ!!!」

 

そんなこんな、再び湯島聖堂に戻ってきたんですが(9時半から公開)

江戸時代、学問所があったこの場所が、最初の図書館機能を果たした場所(東京図書館)だそうです。明治期になると「東洋一の図書館」をつくるべく上野に書籍たちは移動するわけですが。

森の中にしんとたたずむ孔子像に不思議な感を持ちました。

日本史とかで出た「昌平坂学問所」の昌平坂はこれ。

 

では次はその上野に移った図書館に行きましょう。

で、乗った電車が東京までしか行かなかったよ!!!(八つ当たり)

悔しいから東京駅撮ってやった。改めて東京駅をこうしてみる事ってあんまないんだよね。

ほら、上野だよ(以下略

(山手線擬人化キャラと声優さんが同じなので)

流石にこどもの日なので、上野公園は混んでました・・・。

これから楽しい事が待っているであろう人たちであふれていた上野公園、関東大震災や戦後は明日の生活も分からない人たちでたくさんだったそうです。

時代が変わっても、いろいろな人生を抱えた人たちが集まる場所なのかもしれないですねえ。深い意味はないです。

 

京成博物館動物園駅(廃駅)を過ぎると、人も少なくなってきました。

国立国会図書館 国際こども図書館

「上野の図書館」と言われていた旧帝国図書館です。

レンガ棟とアーチ棟の2つの建物が現在はありますが、旧帝国図書館はレンガ棟部分になります。建物を残してくださって感謝。

ちなみにこの建物は、東洋一と謳っていたこともありかなり大きな建物になる予定だったそうですが、日露戦争やらなんやらで予算が削れていき(文化よりも国防!って意識が強かったから)予定よりも小さい建物になったそうです。そもそも「図書館いる???」みたいなとこから始まったみたいですけど。

ここで「子どもの本の夜明け 帝国図書館展」を見に来ました。

小説内で知っていることが多かったので、「そうそう樋口一葉がね」とか「菊池寛がね」とかニコニコしながら見てました。

と同時にここで勉強したりしてたんだなあって思ったりも。ちょうど展示室が、かつての閲覧室だったそうなので。

中島敦が「図書館で働きながら勉学したい(意訳)」て書いてた手紙がすっごく字が小さくて。斎藤茂吉の本を運ぶ少年の句もよかった。

あと!尾崎紅葉の「鬼桃太郎」が展示されてて「そうそうこれwwww」ってなったり。絵付きで読めるのはやっぱり嬉しい。桃太郎で退治された鬼たちが復讐する話なんだけど、童話です。ギャグです、おもしろいです。

ちなみに、図書閲覧スペースには青い鳥や戦前の絵本を読むことも出来てめちゃくちゃテンションあがりました。

そう当時の文章ママで読めるのが嬉しい。

展示の最後の方に「夢見る帝国図書館」があって喜んでたら、文豪とアルケミスト(文アル)の設定資料本も並んでて笑ったよ。

一応、文アルの舞台が帝国図書館なんで・・・。4月にワニラに襲撃されてたけど。

撮影可能な場所がいくつかあるので、文アル好きな人はぜひ行って欲しい!!

ここで、宮沢賢治の「図書館幻想」を思い出したり(青空文庫にあるのでぜひ)

 

すぐ隣の芸大にも行ってきました。「藝大動物園」が気になって・・・(撮影とSNS掲載おkとの事)

新七福神がおもしろかったので、ステッカーを購入しました。

あと訪問ヘルパーやりながら芸術活動されている方の空間展示がすごかった。息をのんだ。リハビリテーションをテーマにしているらしくて、なんか他人ごとじゃないなって。

 

最後に小説中何度か出てくる、夕焼けだんだんへ。

途中谷中霊園を通り過ぎながら、なにも解説書きされてない碑を見ながら「名を遺した人もいつかは・・・」ってちょっとセンチな気持ちになったり。

夕焼けだんだん行ったはいいけど、谷中銀座めちゃくちゃ混んでました。んまあそうだよね!!

あまり長居せず、日暮里駅まで戻り。

猫だった~。

 

本当は現在の国会図書館まで行くのがいい着地点なんだけど、もうお昼だし別の行きたい場所もいくつかあったので、聖地巡りはここまで。

また改めて「夢見る帝国図書館」読み直した時、浮かんでくる形式が違ってくるんだろうなって思いました。

 

 

で、その別の行きたい場所いくつかの話は後編にて・・・。