講演「大震災をふまえて」Ⅰ | ひ げ 爺 の 独 り 言

ひ げ 爺 の 独 り 言

旅行業勤務を終えて年金暮らしのひげ爺。北川辺での田舎暮らしにつづき大宮での隠居暮らしを投稿しています。

群馬大学教授で 地域防災専門家 「片田敏孝氏」の講演を聴く機会を得た。
氏は 自然災害に対する危機管理と情報伝達 や避難などについて、永年研
究され、住民とワークショップ形式で地域の防災/減災に取り組んできた。
このブログでも、2009年3月に「居安思危の話」として紹介している。
活動の一つに、釜石市で地域防災に携わってきた10年の実績がある。
東日本大震災の被害については、多くの専門家が「想定外」として割りき
るなかで、「力足りず」と悔いる姿勢を見せる数少ない専門家でもある。

講演では、「想定にとらわれすぎた防災」に問題があったと 反省していた。
防災対策とは、一定の想定のもとで考えるものであり「想定」は必要だと。
しかし、防災設備も想定を越える津波には耐えられなかったということだ。
今回の大震災では、巨大防潮堤などの施設や避難施設の建設 や過去に学ん
だ行政情報と伝達など、対策によって生じる過信があったと指摘している。
想定が甘かったとも云えるが、想定を見直す議論になるだろうとのこと。

「大きな防御設備などを作れば作るほど、安全への過信が生じる」と言う。
「行政が施設や情報を過度提供すれば、行政依存型の防災になる」と言う。
ましてや、日本中を強大なコンクリート壁で囲む訳にもいかないだろうと。
そこで 自然の営みに畏敬の念を持つことで、施設や情報を過信する事のな
いよう「想定外を想定」し、その状況下で最善を尽くすことが重要になる。
「災害から多くのことを学び、復興に生かすべきだ」と、ひげ爺の独り言。
それにしても、亡くなられた行政・消防・警察などの人に対し言葉がない。