えちごトキめき鉄道国鉄形観光急行」の乗車記をお届けしています。
 
車両についてはその①
 
 
直江津D51レールパーク」で時間をつぶして、急行1号が出発する直江津駅に戻ってきました!
 
 

リメイクでしょうが、国鉄形の駅名標が「国鉄形観光急行」に華を添えてくれます😉

 

 

一般人が運転室に立ち入り…

座席に戻ろうと乗り込むと、乗務員室のドアが開いていました。

 
 
これは、乗客が実際に運行している列車の運転室に同乗することができる「クロザ」という商品で、列車限定ですが実際に助手席側に座ることができるのです。
 
1往復で27,500円なのですが、撮影や録音も可能な上、限定1席ということもあり、あっという間に予約で埋まるようです😅
 
日にちや便が限定されているのですが、ちょうどこの日は設定があったようで、参加者の方が、スタッフの方と打ち合わせをされていました。
 
運転士さんと2人きりというわけではなく、保安上添乗スタッフの方も同席されますが、貴重な体験になること間違いありません。
 

 

海が見える有間川・トンネル駅の筒石

直江津駅を出発すると「この列車は急いで行かない列車なので、急行列車です」というユーモアのあるアナウンスが始まります。

しばらくはトンネルが続きますが、有間川(ありまがわ)付近で右手に日本海が見えてきます🌊
 
 
さらに日本に5つしかないトンネル内の駅、筒石(つついし)を徐行して通過します。
できることなら下車させてほしいところですが、貨物列車も運行される路線なので、ダイヤの調整が厳しいのでしょう。
 
 
筒石駅は過去に訪問しています。詳細はこちら
 
ちなみに他の4つは、上越線の湯檜曽(ゆびそ)土合(どあい)、北越急行の美佐島(みさしま)、野岩鉄道の湯西川温泉(ゆにしがわおんせん)でしょうか。 
 

笹寿司は早い者勝ち

列車は、次の能生(のう)で15分間停車します。
ここでは駅の外には出ないようにとのアナウンスがありました。
ホームでは、笹寿司が販売されており、飛ぶように売れていました。
 
 
私はこの後食事が出てくるので遠慮しましたが、購入して夕食にすればいいかと、迷っているうちに売り切れてしまいました🤣
 
 
時間があるので、反対側のホームから編成写真を撮影してみます。
 
 
こんな時間がたっぷりとあるもの、この列車の魅力です🤗
 

カニの風味が車内に充満

列車の撮影を終えて車内に戻ると、カニの風味が充満していました🦀
 
自席のテーブルには、昼食の「蟹いっぱい釜飯」と蟹汁が用意されていました。

釜飯の掛け紙は「運転停車釜飯」ということですが、ホームに降りることができるので厳密な運転停車ではありませんね。

 
 
この釜飯は、能生駅前の汐路さんが提供しているもので、アツアツで蟹いっぱいで、絶品です。観光列車でこんな食事ができるなんて、贅沢の極みです。
「この釜飯を食べるためにこの列車の乗るというのもアリ」だと感じさせる逸品ですので、皆様にもぜひ一度食してほしいです。
 
1号車にはパンフレットと記念スタンプも設置されています。
 
 
インクの状態も良く、押し鉄の方もご満足いただけるものと思います。
 

デッドセクション

梶屋敷(かじやしき)を過ぎると、デッドセクションと呼ばれる、架線の電気が直流から交流に切り替わる区間を通過するのが見どころです⚡️
直流1500Vと直流20000Vが切り替わるため、その間は給電されていない区間があるのです。
 
見た目でわかるのは、デッドセクションを示す赤と白の標識です。
 
 
また、デッドセクション通過時には車内の照明が消えるのです。
新しい車両では照明が消えることなく通過していきますので、車内の照明が消えるのを感じることができるのも国鉄形観光急行ならではです😊
 
 
無事にデッドセクションを通過すると、えちごトキめき鉄道で一番新しい2021年にできたえちご押上ひすい海岸駅を通過し、糸魚川(いといがわ)に停車します。
 
↑えちご押上ひすい海岸駅
 
糸魚川駅で12分間停車して、列車は終点の市振駅までは20分弱です。
 

姫川や親不知海岸

 列車は流域でヒスイが採れるという姫川を渡ります。
今日の列車のヘッドマーク「ひめかわ」は、もちろんこの川に由来します。
 
 
水がきれいだと感じましたが、国土交通省による一級河川の水質ランキングでは何度か全国1位になっているとのことです。
 
その先の見どころは、急峻な地形で知られる親不知海岸です。
狭い平地には国道や鉄道があるため、冬になると日本海の荒波が打ち寄せるため、北陸自動車道は海の上に建設されています。
 
 
そんな交通の難所を眺めつつ、車内ではデザートとして、和菓子とお茶が配られました。
 

お茶も昭和スタイル

お茶を見てびっくりですが、国鉄時代に駅弁と共に親しまれてたポリエチレンの容器に入った、通称ポリ茶です。
昭和世代は、冷水器のペラペラの紙コップと共に、絶対に体験したことがあるアイテムです。
 
 
この容器が、まだ製造されていることにも驚きましたし、車内にポットが用意されていて、自分で淹れるようにとのこと。
 
早速、淹れてみましたが、雰囲気ありますね。

平成・令和世代は、蓋を外してペットボトルのように飲んでしまうかもしれませんが、昭和世代は、蓋を外してからひっくり返し、そこにお茶を注いで飲むはずです。

 
 
昭和ごっこをしているうちに、列車は市振(いちぶり)に到着!
 
 
 ここは新潟県の最西端の駅。
この先はあいの風とやま鉄道になるため、列車はここで22分間停車して、急行2号として、直江津駅へ折り返します。
 
続きは最終回その④で👋