国鉄形観光急行
えちごトキめき鉄道には国鉄時代に交直流の急行電車として活躍した車両が活躍しています。
2021年3月までは北陸本線や七尾線の普通電車として運行されていた車両で、クハ455-1、モハ412-6、クモハ413-6の3両編成です。
この形やカラーリングに懐かしさを覚える方や、国鉄時代を体験してみたいという方をターゲットした観光列車が「国鉄形観光急行」です。
鉄道マニア向けの観光列車なので、今回の乗車記はいつもより鉄分多めでお届けします😉
ヘッドマークは日替わりなのですが、乗車当日は急行「ひめかわ」でした。
かつての急行「ひめかわ」は新潟~糸魚川間を結んでいた気動車急行なので、あくまでもイメージなのですが…😅
タイムスリップしそうな外観
前面上部にある「急行」の種別表示も、いい味だしています。
実はこの種別表示器は、当時の北陸本線を運行する際に、トンネル内のつららでガラスが破損することが相次いだため、改造されて鉄板で塞がれています。
そのため「急行」のシールを張り付けて再現しているのですが、これがよくできていて、言われなければ気がつかないほどです🎉
反対側のクモハ413-6はシールを貼らずに、鉄板で塞がれたままの姿です。
サボもしっかり再現されていますし、行先方向幕でさえ、いまやレアなのかもしれません。
カラーリングも含め、国鉄時代の雰囲気満点です✨
下の写真を見る限りは、奥に見える木造の跨線橋とあいまって、昭和時代にタイムスリップしてしまいそうです。
1号車のクハ455-701は片扉ですが、2.3号車は413系なので、両扉です。
そういえば「直江津」って、幼少の頃読めませんでしたけど…😁
続いて、車内もご紹介していきます。
座席と乗車方法
1号車は指定席として、旅行商品として販売されます。
ボックスシートは「朝から夕まで455」コース(¥8,800+ホリデーツアーパス¥3,000)を利用すると、1~2名で1ボックスを占有できます。
2名の場合は金額が2倍なので、1人ずつ1ボックスを確保した方がお得かもしれません🤫
ボックスシートには、すべて大型のテーブルが設置されていますので、お食事も安心して楽しめますね。
えちごトキめき鉄道の鳥塚社長は、かつていすみ鉄道の社長さんでしたが、その際に手がけた「レストランキハ」の仮設テーブルからは、かなり進化していて、安定感もバッチリです。
ボックスシートは、日本海ひすいラインで海側となる奇数番号の席がおすすめです。
個人的には前のボックスのオヤジの頭が視界に入らない、1番ボックスがイチオシです😎
もうひとつは、ロングシートの区画。
釜飯コース(¥4,800+ホリデーツアーパス¥3,000)や、スイーツコース(¥2,800+ホリデーツアーパス¥3,000)のご利用の場合は、こちらの席になります。
いずれも予約の際に、座席位置を指定できますので、安心です。
1号車は指定席ですが、2~3号車は自由席です。
指定席に乗るには企画商品の申込みに加え、ホリデーツアーパスが必須ですが、自由席ならば、乗車券+急行券(500円)で乗車可能です。
急行券は、駅で購入した場合はA型硬券で、車内で購入した場合は車内補充券で発売されますので、お好みの方でどうぞ。
自由席の2~3号車は、モケットの色が茶色です。
自由席には、えちごツーデーパスなどのお得なきっぷを乗車券として利用することもできます。
⚠️週末パスや大人の休日俱楽部パスは、えちごトキめき鉄道の一部区間には乗れますが、日本海ひすいラインI(直江津~市振間) は含まれていませんので要注意です!
昭和レトロな車内空間
天井の分散式クーラーひとつとっても、もはや昭和レトロ。
もちろん現役で稼働していますが、あまりに暑いと故障の原因になるため、停車中は半ドアにしておくので、なるべくドアを閉めておくようにとの案内がありました。
1号車に洗面所がありますが、ボタンを押している間だけ水が出る代物。
昔は片手ずつ洗ったのでしょうね🙄
洗面台の左側にある丸いものは「たんつぼ」です。
当時は結核予防の観点から、「たん」や「つば」をあちこちに吐き散らかさないよう、人が集まる場所には「たんつぼ」の設置が義務づけられていたようです。
当時の人はそんなに「たん」が出たのかわかりませんが🤔
またトイレは、和式が堂々と残されています。
(トイレ内の写真は自粛🙅)
和式トイレで用を足すことすら、懐かしいかもしれません。
昭和レトロを体感できる「国鉄形観光急行」。
そんな列車を朝から夕方まで1日体感できる「朝から夕まで455」に乗ってきましたので、次回からはその様子をお伝えさせていただきます😉