全6回でお伝えしている、JR北海道の「花たび そうや」の乗車記です。
その①では、車両について、
その②では、稚内駅→豊富駅の様子を、
その③では、豊富駅→天塩中川駅の様子を、
今回その④では、天塩中川駅→名寄駅の様子をご紹介します。
天塩中川駅を出た列車は、次の佐久(さく)駅で、列車行き違いのため運転停車します。
行き違うのは、札幌~稚内間を396.2kmを結ぶ特急「宗谷」号。
この日は261系5000番台の「ラベンダー編成」車両でした。
停車時間を利用して、車内のトイレにも行ってみましょう。
トイレにも仕掛けが
「花たび そうや」だからなのか、トイレのドアにはお花の飾りが付いていました。
こんなちょっとした心遣いがいいですね🤗
肝心のトイレは、今や懐かしい和式トイレです(画像は控えます😅)。
中に入ると、
「何と読むでしょう?『浅茅野』」と
あります。
昭和の鉄道ファンの方なら、お分かりになるでしょうか🤔
答えは、用を足してトイレを出るときにわかるように、入口ドアの裏側に貼ってありました。
答えは「あさじの」。
1989(平成元)年5月の廃線になった、天北線の浅茅野(あさじの)駅のことです。
各車両にトイレがあるのですが、すべての問題が異なっていました。
北海道命名之地 ~音威子府
佐久駅を出発し、車窓右側に天塩川を眺めながら走行してるうちに、列車は徐行します。
この対岸は「北海道命名之地」という場所で、地元の方が歓迎してくれました👋
距離はあるのですが、心は通じた気がします。
ところで、北海道という名前は、今から150年余り前に、幕末の探検家である松浦武四郎によって名付けられたとのこと。
「北加伊道」というのが当初の案で、他にも「東北道」「海北道」「海島道」「東北道」「千島道」「日高見道」という名称候補もあったのだとか🤔
次の音威子府(おといねっぷ)駅は3分停車なので、駅舎に行く時間はありません。
待合室には、天北線資料館があったり、駅そば「常盤軒」さんが閉店当時のまま残されていたり、降りてみたい駅なので残念です😢
このあたりが、旭川と稚内のほぼ中間地点。
稚内から3時間経ちますが、「花たびそうや」の旅は、まだまだ半分です😁
昔に思いを馳せる 美深駅
天塩中川駅で購入したお弁当も食べ終わる頃、次は美深(びふか)駅で10分間停車。
まずは、美深町のゆるキャラ「美深(びふか)くん」と「美深(みみ)ちゃん」がお出迎え。
特産のかぼちゃをモチーフに、ちょうざめのネクタイやバックを身に着けています。
キャラクターもいいのですが、木製の電信柱に取り付けられた、駅名標がいい味出しています。
ここでのおもてなしは、特産のかぼちゃを使ったプリンとホットコーヒーがセットで400円!
これは買うしかありません!
駅舎には、かつてここから分岐していた美幸(びこう)線の廃止をしのんで作られた、美幸の鐘があります。
通常は15時に鳴るようですが、今回は「花たびそうや」の停車時刻にあわせて鳴らしてくれました😉
歴史を感じさせる跨線橋の裏手には、急行「天北」のヘッドマーク。
いつも置いてあるでしょうか🙄
「ここは夏は30℃、冬は-30℃」なんてお話を伺いつつ、車内に戻ってパンプキンプリンを頂くことにしましょう🍮
濃厚でまろやかな味わいで、かぼちゃの風味を楽しみながら頂きました。
パンプキンプリンとコーヒーと一緒に、廃駅になってしまった紋穂内(もんぽない)駅のポストカードも入っていました。
名寄駅で2個目のお弁当
宗谷本線の主要駅のひとつ名寄(なよろ)駅で、9分間停車。
かつては、名寄本線や深名線も分岐していたターミナル駅でしたが、現在でも宗谷本線の運転系統が当駅で分けられるなど鉄道の要衝であることに変わりはありません。
駅前の探索もほどほどに、予約してあった2個目のお弁当を受け取ります。
「花たび そうや」限定のお弁当で、名寄の「GRACE CUISINE」さんの謹製です。
このお弁当、1か月前に指定席券を確保してから予約しようと思ったら、すでに売り切れ💦
皆さん、指定席券が取れることを見越して、その前から予約しているのですね。
その後キャンセルが出て、何とか入手できました。
東風連(ひがしふうれん)駅を1.5㎞移転させて誕生した駅で、目の前に名寄高校があって通学に便利そうです🙌
次回、その⑤では感動の士別駅~和寒駅をご紹介します。